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ビワコプロダクツとともにある未来

こんにちは。

MLGs学生ライターの佐藤彩香(立命館大学3回生)です。

今回は、ビワコプロダクツについて、事務局を担当されている滋賀県琵琶湖環境部環境政策課の奥村浩気さんにお伺いしました。

取材に対応いただいた奥村さん(右)と取材を担当した佐藤(左)

ビワコプロダクツとは

「ビワコプロダクツ」とは、水環境保全に資する優れた技術やコンセプトをもった製品・サービスについて選定したものです。

2030年の持続可能社会に向けて、製品やサービスへの付加価値を形成して、水環境ビジネスの展開を図るとともに、環境・経済・社会をつなぐ健全な循環の構築を推進することを目的としています。令和4年10月には第1回のビワコプロダクツとして5つの製品・サービスが選定されました。(第1回ビワコプロダクツはこちらから)

ビワコプロダクツがつくられた背景には、琵琶湖での水環境保全の取り組みなどを活かし、水環境ビジネスの展開を図るために設立された「水環境ビジネス推進フォーラム」があります。約220のフォーラム登録事業者の、琵琶湖の水質浄化につながる製品開発や海外等での展開を支援するため、令和元年度から、琵琶湖の水環境技術等のブランド化について検討されてきました。

令和3年度には、マザーレイクゴールズに向けたビワコプロダクツプロジェクト推進委員会において、話し合いが行われました。委員会は産業、学術、経済、行政の分野において専門的な知識や経験を持った方により構成されています。委員会では制度の設計や選定基準、選定後の支援についてなどについて議論されました。また、プロジェクト名にもあるように、ビワコプロダクツはMLGsとも連動した活動になっています。ビワコプロダクツはMLGsのアクションの1つでもあり、産業分野でのMLGsの推進に期待がされています。

ビワコプロダクツのことを丁寧に説明いただきました

第1回ビワコプロダクツ

令和4年10月に選定された、第1回ビワコプロダクツでは、5つの製品やサービスが選定されました。環境事業をメインに行っている企業が多いのではと思っていたそうですが、実際にはペットボトルフリーを目指した浄水機器から水草を使ったガラス製品など、幅広い視点から水環境保全に取り組む企業が選定されました。

第1回「ビワコプロダクツ」https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5357929.pdf

選定された商品はリーフレットやイベントブースなどで紹介されました。11月に草津市で行われた木育のイベントのブース出展では、思った以上に多くの人が興味をもって見てくれたそうです。ビワコプロダクツとしてのブースで紹介することで、どれか1つの製品に興味をもったお客さんに別の製品やビワコプロダクツを知ってもらうことができます。

ビワコプロダクツのパンフレット

ビワコプロダクツに応募すると

ビワコプロダクツに選定されると、ビワコプロダクツラベルの提供、選定証の発行、イベントや広報媒体での発信などが行われます。幅広いところで発信が行われるので、個人や企業も製品をより多くの人に知ってもらうことができます。

また、ビワコプロダクツは海外を視野にいれて活動を推進しています。滋賀県の技術が海外で少しでも役立ってほしい、ビワコプロダクツに選定されることでその手助けになればとの想いがあります。海外でもその製品が滋賀で評価されているということがわかるように、選定書を英語で作成してみるなどの取り組みが進められています。

第2回ビワコプロダクツ募集中!

これからより多くの水質保全における優れた製品やサービスをビワコプロダクツとして選定し、ビワコプロダクツをさらに広めていきたい、またその中で、水環境に優しい製品を1つでも手に取ってもらえると嬉しい、と話してくださいました。

第2回「ビワコプロダクツ」を募集しています。
https://www.pref.shiga.lg.jp/mizukankyobusiness/322620.html

最後に

ビワコプロダクツのお話を聞かせていただいて、消費者にとっても判断基準になり、企業や行政にとっても取り組みを推進していく上で重要な役割を果たしているのだと感じました。ビワコプロダクツが広がり、私たちの生活の選択が少しずつ変わっていくことで、水環境保全に取り組む企業が元気になり、環境も産業も守り、成長していけることにつながるのだと思いました。そして、ビワコプロダクツを手に取り、琵琶湖とともにある生活を築いていけると素敵だと感じました。ビワコプロダクツが身近になると嬉しいです。