開催レポート

「2050年をみんなで描く マイクロプラスチック・ストーリー上映会」参加レポート

こんにちは、MLGs学生ライターの田中優衣(立命館守山高等学校)です。

10月30日(土)に、しがローカルSDGs研究会が主催する「2050年をみんなで描く マイクロプラスチック・ストーリー上映会」が開催されました!

皆さんは、プラスチックごみの現状について知っていますか?

今回のテーマであるプラスチック問題は、現在世界的に話題になっています。その中でも、5mm以下の小さなプラスチックは「マイクロプラスチック」と言い海洋汚染に深刻な影響を及ぼしています。
そして、2050年には「海のプラスチックごみの量が世界中の魚の重量を超えてしまうのではないか」とも言われているそうです。

この問題は、琵琶湖にも深い関わりがあります。なんと、2019年に赤野井湾で調査したところ、湖底ごみのうちプラスチックごみの割合は体積比で約75%だったということです。

今回は、映画「2050年をみんなで描く マイクロプラスチック・ストーリー」を視聴後、県内で様々な活動を行う学生たちをパネリスト、琵琶湖環境科学研究センター専門研究員 佐藤祐一さんをコメンテーターとして迎え、みんなで「2050年に向けて何ができるか」をディスカッションしました!

「2050年をみんなで描く マイクロプラスチック・ストーリー」はニューヨーク、ブルックリンの小学5年生が世界的なプラスチック問題について学び、問題解決に向けてアクションを起こしていく経緯を追ったドキュメンタリー映画です。

映画内では、子供たちは様々な実験や専門家へのインタビューなどを通してプラスチック問題の根本に迫ります。そしてプラスチック問題が気候変動に関わっていること、生産の段階でも環境汚染に深刻な影響を及ぼしていることを発見します。それを知った子供たちは、小学校のカフェテリアでアクションを起こしたり、ニューヨーク市議会で意見を発表したりと自分たちの取り組みをニューヨーク全体に広げていきます。

小学生たちが、問題を自分事として捉え、身の回りの小さなことから変えていこうとするまっすぐな熱意に、私も感動してつい見入ってしまいました。

 

映画視聴後は、みんなでディスカッション。会場も大盛り上がり!

ディスカッションの前には、会場に来てくれたガールスカウトの小学生へのインタビューが行われました。「ニューヨークほど大都市ではないけれど、日本でも頑張っていくべき」など映画を見た感想をたくさん聞くことができました!

いよいよ、パネルディスカッションに。まず初めに、コメンテーターの佐藤祐一さんからの解説がありました。佐藤さんからは、琵琶湖のマイクロプラスチックの現状と映画のポイントについて説明していただきました。

解説の後、パネリスト同士で意見交流を行いました。
「下水処理場に細かいフィルターをつけて、ごみを回収できるようにする」、「普段の生活の中で、プラスチックのことを考えて選択する」、「プラスチックを製造する企業さんをどのように促していけるかが重要」など、それぞれの目線から問題解決に向けてどのようなことができるか、様々な立場からの意見が多く集まりました。

ディスカッションを通して同じプラスチック問題でも、解決のための方法は沢山存在することを学ぶことができました!

 

今回の上映会を通して、小さな一歩からでも大きなアクションを起こすことができることがわかりました。そして、解決するために今からできることも沢山あることに気づきました。

MLGsが生まれるきっかけとなった、「石けん運動」も最初は県民の間で始まったものでしたが、次第に規模が大きくなっていきました。そして、最終的には条例として実を結びました。このようなエピソードやMLGsも、今回の映画「2050年をみんなで描く マイクロプラスチック・ストーリー」と何か通ずるものがあるのかもしれません。
この開催レポートを見ている皆さんも、是非身の周りから「2050年に向けてできること」を実践してみてください!

最後になりますが、この上映会にはオンライン参加、会場参加を合わせて150名以上の方が参加されたそうです。そして、しがローカルSDGsネットワークだけでなく様々な団体との連携により開催されたことも素晴らしいと感じました。この連携の輪が、さらに大きく広がると良いと思いました。

「2050年をみんなで描く マイクロプラスチック・ストーリー上映会」開催にご協力下さった団体の皆様

主 催:しがローカルSDGs研究会(略称:SL2)
共 催:一般社団法人e-kagaku国際科学教育協会、草津市国際交流協会、
特定非営利活動法人コミュニティ・アーキテクトネットワーク、
一般社団法人滋賀グリーン活動ネットワーク ゼロエミッション研究会、
滋賀県地域女性団体連合会、滋賀県立大学廃棄物バスターズ、
Fridays For Future Shiga、マザーレイクゴールズ推進委員会、
立命館大学 Uni-Com
協 力:特定非営利活動法人碧いびわ湖、大津市市民活動センター、
ガールスカウト滋賀県連盟、ボーイスカウト滋賀連盟
後 援:滋賀県