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MLGs、実はもうやっていた? 2024年度 みんなのBIWAKO会議/COP3ーvol.02 第1分科会

9月6日(金)に開催された「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP3」で行われた、第1分科会の様子をお届けします!

▼開会式・全体会の様子はこちら▼

2024年度 みんなのBIWAKO会議/COP3ーvol.01 開会式・全体会2024年9月6日、ピアザ淡海にて「MLGsみんなのBIWAKO会議/COP3」が開催されました。琵琶湖版のSDGs「マザーレイクゴール...

第1分科会のテーマは、「MLGsの可能性~できそうなこといろいろ考えてみよう~」。

ゲスト登壇者は、株式会社セブン-イレブン・ジャパン総合渉外部の古賀麻里子さん、NPO法人琵琶故知新 理事兼株式会社DIIIG 代表取締役を務める秋國 寛さん、ラジオパーソナリティー井上麻子さんの3名です。

滋賀県理事員(琵琶湖政策・MLGs推進担当) 三和 ‛COZY’ 伸彦さんの司会により、スタートしました。

自分にとってのMLGsとは?一体何をすればいい?


ワクワクする雰囲気が漂う第1分科会会場

ゲスト3名の自己紹介に引き続き、司会の三和さんからは、「MLGsと言われても何をすればいいのかわからないという方は、ゲストの取り組みを参考に、自分にとってのMLGsとのつながりを見つけていただければ」と趣旨説明が行われました。


MLGsと団体、NPO、企業、イベントなどの関わりを示す資料(三和さん提供)

続いて滋賀県内では、「SDGs」や「MLGs」が生まれる前から、石けん運動やびわ湖の日の一斉清掃活動など自主的・自発的なさまざまな取組が行われていることにも言及。こうしたことこそ尊く、誇るべきことであるとの説明が行われ、頷く参加者たちの姿がありました。

ゲストが語る琵琶湖愛!MLGsとの関わり方


「MLGs nanacoカード」とMLGsの関連性について語る古賀さん

まずは古賀さんから、滋賀県とセブン-イレブン・ジャパンの関係性について説明が始まります。2008年に滋賀県と包括的連携協定を締結し、7月1日(びわ湖の日)の発信、地産地消の「おいしがうれしが」の発信などを継続。続いてセブン-イレブン・ジャパンとしてのMLGs賛同を経て、2021年6月末日発行の「MLGs nanacoカード」についての話題に。

「このカードは2021年から2026年の5年間、全国どこのセブンイレブンで使っていただきましても、売り上げの一部が滋賀県の琵琶湖保全、環境保全の活動への寄付となります」と、古賀さん。三和さんからの「MLGs nanacoカードを持っている方!」の呼びかけに、多くの参加者が挙手していました。

さらに全国各地の限定nanacoの中で、MLGs nanacoカードの稼働率はトップクラスとのこと。ローカルSDGsである「MLGs」の取り組みは、地域の方にわかりやすく伝えられること、企業、団体それぞれが連携できる仕組みは、セブン-イレブン・ジャパンの社内でも非常に響いたと話をまとめられました。


琵琶湖デジタルマップにぜひアクセスしてほしいと語る秋國さん

続いて秋國さんは、NPO法人琵琶故知新によるデジタルマップの目的は、MLGsへのサポートであると紹介。2024年7月1日には、琵琶湖デジタルマップ(β版) を公開したと述べました。

秋國さんは滋賀県の県政世論調査データを例に、SDGsに取り組んでいる人、取り組みたいと考えている人が64%という結果に触れ「気付かないうちに実はMLGsの取り組みを行っているという人が多いと思うので、琵琶故知新のデジタルマップを活用してもらって、『MLGs nanacoカード』や滋賀県が進めているデジタル地域コミュニティ通貨『ビワコ』などの取り組みを改めて知ることで、MLGsに参加していると自覚する人の率が高まるのでは」との仮説を述べました。

日常的にMLGsに関する情報に触れる形式が望ましいと語る井上さん

井上さんからは、コロナ禍を経てラジオパーソナリティのほかに、番組の台本を書く仕事を始めたとの話が飛び出します。テレビとラジオのメディアミックスの一例として、e-radio&びわ湖放送合同制作番組「琵琶湖まんだら」を紹介。

「私は『滋賀県民のDNAには、MLGsがあるんじゃないかな』と思っています。知られていないのはもったいない。MLGs nanacoカードやデジタルマップ含め、MLGsに関する情報に日常的に情報に接する機会があればさらに良いのでは」と井上さん。

今回、YouTube番組「びわモニ」のネット中継が行われていることにも触れ、びわ湖放送、e-radio、ネットメディア、雑誌、フリーペーパーなどの複数メディアが同時に「全員野球」のように取り組むことを提案しました。


MLGsのロゴは、大学生(当時)がデザイン

さらに話は盛り上がり、井上さんはMLGsのロゴのかわいさについて力説。古賀さんからも、MLGs nanacoは、デザインに力を入れることで元々意識が高い方からの賛同に加え、新たな層の購入を目指したとの説明がありました。

MLGsのロゴは、届け出すれば団体・個人ともに無料で利用できます。MLGsに関する問い合わせも、Webから可能です。

いろいろな意見・感想が飛び出す、参加型の分科会

「大人のうみのこ」実現に向け、現状を語る参加者

続いて会場の参加者の方に意見を問う時間が設けられました。おうみ未来塾17期生「翔んでびわ湖」の団体による「大人のうみのこ」に関する話や、三和さんと県庁同期入庁の県職員の方による、うみのこの選択授業 、MLGsのカリキュラムについての話など、いろいろな発言が飛び出します。

MLGs体操の振付を担当いただいた鈴村英理子さんからも「当初は、県民全員が体操されることを目標としていました。今後データの可視化にも期待していますし『体操といえばMLGs体操』と言われるように幼稚園や保育園で踊る機会も増えれば」と、MLGs体操のさらなる広がりに期待の声が挙がりました。

またYouTubeのコメントチャットには、「MLGsのリボンマグネットをセブンイレブンさんで販売していただければ、購入して車に貼ります」といった意見も。日常的にMLGsに触れる機会を増やすことで、認知度が高まるとの方向性で話がまとまりました。

リアルタイムコメントの紹介

今回のBIWAKO会議では、「LiveQ」のシステムを使い、参加者の方がリアルタイムに意見や感想を述べられる仕組みが取り入れられました。


第1分科会に寄せられたコメント(一部)

いくつかの感想が読み上げられ、古賀さんからはセブンイレブンで発売された「うみのこカレー」はカツカレーであると説明。商品開発に当たっては、うみのこを運行する琵琶湖汽船の料理長の方に味を確認してもらい、忠実な味の再現を目指したといったエピソードも語られました。

フランチャイズである県内のセブンイレブンの店舗では、オーナー、スタッフの方共に、うみのこに思い入れのある方が多数。「昔、うみのこに乗ったんや」など、お客様とスタッフの方との会話が生まれるきっかけになったとのエピソードが紹介されました。

MLGsは、一人ひとりの心の中にあるもの


「これまで自分がやっていたことが、実はMLGsの取組でもあったんだと気づかれた方も多いはず」と語る三和さん

「うみのこカレーは、単なる“モノ”ではなく、思い出を共有したり、そこから会話が生まれたりする」と、うみのこが滋賀県民の共通言語であることに触れた三和さん。「そういうアイテムはうみのこカレー以外にも、何かあるかも」「MLGsつながりで考えるのも良いのでは」と、壇上でアイデアが生まれました。

最後に三和さんは「今日はいろいろなご縁で繋がった3人の方にお話を伺いながら、改めて僕も滋賀県民の琵琶湖への思いを感じることができました。MLGsは、一人ひとりの心の中に元々あるものなんですね」と、分科会の内容をまとめました。

当日の様子をより詳しくご覧になりたい方は、ぜひ配信動画をご覧ください。(第1分科会は01:42:33~)