健康寿命の延伸を目指すプラットフォーム「健康しが」共創会議が、12月23日 滋賀ダイハツアリーナ(大津市)で開催されました。
今回は「女性の健康」をキーワードに、講演や体験型プログラム、ブース出展などを通じて、参加者同士の交流と学びを深めました。
「健康しが」共創会議とは
「健康しが」共創会議は、さまざまな団体が出会い、取組やアイデアを持ち寄り、共有し、語り合い、協力関係を築き、県民の健康づくりにつながる活動を創出していくことをめざすプラットフォームです。
【R7年12月末 参画団体:374団体(県内224、県外150)】
伊藤みきさんが講演 競技人生から芽生えた健康と環境への意識
イベントでは、元フリースタイルスキー・モーグル日本代表で、MLGs広報大使を務める伊藤みきさんが登壇。講演では、自身の競技人生を振り返りながら、健康、環境、そしてキャリアについて語りました。
伊藤さんは3歳でスキーを始め、18歳でオリンピックに初出場するまで「姉に勝てない時期が続いた」と振り返ります。15歳の時、ルール改正のタイミングで新しい技「バックフリップ」に挑戦したことで転機を迎え、その後の競技人生を切り開いたと語りました。
2006年トリノ、2010年バンクーバー、2014年ソチの3大会でオリンピックに出場。ワールドカップ優勝など輝かしい成績を残した一方で、腰痛やけがなど多くの困難も経験してきたといいます。
伊藤さんが競技を通して強く実感したのが、気候変動の影響でした。トリノ大会以降、人工雪の使用が増え、スイスの氷河での合宿では年々雪が減少し、下山時の徒歩時間が大幅に延びたことで「気温の上昇を実感しました」と話します。北京大会では降雪のない地域でほぼ人工雪による競技が行われ、ウインタースポーツの将来に不安を感じたと振り返ります。
引退後は、滋賀県やスポーツ界、環境分野への貢献を決意。妊娠・出産・育児とキャリアの両立についても、自身の経験を率直に語りました。出産を経験した女性アスリートの前例が少ない中、周囲の支えを受けながらジュニア選手の育成活動を続けてきたことが、次世代へのメッセージになればと話しました。
MLGs体操と地域連携の取り組み
MLGs広報大使としては、13のゴールを「体で覚える」ことを目的にした「MLGs体操プロジェクト」を約3年前から展開しています。体を動かすことが心身の健康につながり、日常の行動を見直すきっかけになると説明し、健康と環境を結び付けて考える重要性を強調しました。

また、日野町の福祉法人「わたむきの里」と協力し、三姉妹で「いとうさんし米」プロジェクトに取り組んでいます。
雪山から琵琶湖へとつながる水の循環を意識した米づくりを通じ、地域や環境への理解を深める活動を続けています。

環境教育の出張教室では、さまざまな競技のアスリートと連携し、スポーツと環境問題の関係を子どもたちに伝えてきました。参加した児童生徒が制作したごみ削減や分別を呼び掛けるポスターは2025年9月~10月に開催された「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025」の開閉会式会場に掲出されました。
びわ湖との約束を考える
講演の最後には、伊藤さん自身が現在取り組んでいることを「できるだけ長く続けること」を「びわ湖との約束」として紹介しました。小さな一歩を積み重ねることの重要性を伝え、参加者一人一人が、自身の健康と琵琶湖の健康につながる行動を考えるワークショップも行われました。


体験型プログラムとブース出展
会場では伊藤みきさんの講演のほかにも、ピラティス体験やボッチャ、フリースロー、風船リレーなど、体を動かすプログラムが行われました。女性の健康をテーマにした○×クイズでは、更年期やがん、働き方に関する知識を学びながら、チームで交流を深めました。


ブース出展では、女性活躍推進やプレコンセプションケア、MLGsの取り組み紹介、大人向け粉ミルクの腸年齢チェックなど、多様な分野の情報発信が行われ、参加者が関心に応じて立ち寄る姿が見られました。


女性の健康を切り口に、スポーツ、環境、地域を結び付けた今回の共創会議は、参加者が自分ごととして行動を見つめ直す機会となりました。
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>>「第22回 健康しが共創会議」のレポートはこちら
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