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2023年度 みんなのBIWAKO会議/COP2ーvol.03 分科会2

こんにちは。

MLGs学生ライターの小野雅崇(立命館大学)です。

今年の9月18日(月)に開催された「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP2」では、参加者とコーディネーターが近い距離で話し合い出来る分科会方式でのイベントも行われました。

今回は「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP2」で行われた、第2分科会「MLGsはビジネスにできるのか?」の様子をお届けします!

「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP2」は、MLGsのゴール達成状況を確認しあい、今後に向けて学びあうものです。
開会式・全体会の様子はこちら

2023年度 みんなのBIWAKO会議/COP2ーvol.01 開会式・全体会こんにちは。 MLGs学生ライターの小野雅崇(立命館大学)です。 今年の9月18日(月)に「MLGsみんなのBIWAKO会議...

「MLGs × ビジネス」化学反応をどう創る?

第2分科会のテーマは「MLGはビジネスにできるのか?」。ビジネスと聞くと“お金儲け”のイメージが先行してしまうかもしれませんが、持続可能な社会課題解決には重要な視点かもしれません。コーディネーターを務めるのは中井健太さん。合同会社andstepの代表として、普段は教育活動に従事されているそうです。続いて、パネリストとして紹介された1人目は、株式会社Fast Fitness Japanの西村雄介さん。ゲーム会社や出版社を経て、現在はエニタイムフィットネスの運営をされているそうです。2人目に紹介されたのは、滋賀県商工会連合会で専務理事をされている石河康久さん。昨年まで県庁に勤めていたという石河さんは、最後の10年間でびわ湖の環境保全に関わっていたのだとか。3人目のパネリストは、兼業農家さんたちで構成されるONESLASHの清水広行さん。清水さんは、現在「RICE IS COMEDY」という農業のネガティブなイメージを払拭する活動をされているそうです。
企業、企業を支援する商工会、民間という異なる立場から集まったパネリストの皆さんからどんな話が飛び出てくるのか、楽しみです。


第2分科会でコーディネーターを務める中井さん

つながり”を広げる分科会

中井さんから冒頭に「立場の違う3人がおられる。(この分科会では)それぞれの立場からどう思っているかとか、一緒に何ができるとか、つながりを広げていく会にしたい」と第2分科会の目的についてお話がありました。これに応える形で、分科会中にパネリストの方々から提案が相次ぎ、盛り上がりを見せる一幕もありました。
実際“つながり”が広がる事例として中井さんが紹介されたのが、滋賀経済同友会のMLGsに関する勉強会。これを示した直後「(この分科会が)最先端をいく会にしたい」と意気込む様子が印象的でした。

行政は堅い!?

分科会中に飛び出た「行政は堅い」という発言。実はこれ、一般的に思われている行政への印象を語った場面でしたが、パネリストの1人である西村さんは直後にこれを否定。「…って思われているが、(滋賀県の)担当の方は皆さん快く聞いてくださった」と、他地域と比較しながら自身の活動環境について語ってくださいました。
また「行政への要望は、地域の課題を端的に表している」と語るのはパネリストの清水さん。この行政に溜まっている要望が「オープンソースになっていない(=一般に広く公開されていない)」と指摘し、行政との連携の難しさを指摘します。
これに答えたのが、行政に長く携わっていた石河さん。行政ならではの動きにくさに共感しつつ「MLGsをはじめ、今の(滋賀県の)行政は変わってきている」と中にいた人の視点から感じたことをお話しされました。


行政との連携を模索する清水さん

「MLGs特別プラン」提案・共感が相次ぐ

西村さんが所属するエニタイムフィットネスではフードドライブ活動を実施。ダイエットをする=家にある食品を減らす=不要になった食品をエニタイムに持って来てと始まったそうです。その話の流れで、会場でエニタイムフィットネスの認知度を調査。なんと、会場での認知度は90%を超えていました。また、パネリストの清水さんから「MLGs期間を設定し、その期間の売り上げの一部をびわ湖のために使うのはどうか」と提案があり会場が盛り上がりました。
また、「糖質オフ」をしなければならないという固定観念に疑問を投げかける西村さんに、ミス・アースとして本イベントに参加していた女性は「(糖質は)適度に摂る必要がある」と議論に参加しつつ「ここ10年で健康意識が変わってきている。意識がある人とそうでない人との落差が大きい」と指摘。ビジネスはいろんな人を巻き込む力がある、と期待を寄せました。これに中井さんが「原体験が大事」とした上で、農業の体験コンテンツに取り組む清水さんと深く頷きあう場面も。


MLGsをはじめ人々の“意識”が大切だと語る西村さん


豊富な行政経験を議論に反映された石河さん

さいごに

ここまで、「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP2」で行われた第2分科会「MLGsはビジネスにできるのか?」の様子をお届けしてきました。印象的だったのが、会場後方で傍聴していたミス・アースの女性を議論に巻き込みながら「自分が興味あるコト・モノを介して、こういうの(分科会のようなイベント)に参加ができる」との意見がパネリストの間で共感の嵐を呼んだ一幕です。MLGsのビジネスチャンスについて「アンテナが高い人だけでなく、誰もが参画できる糸口となる」と西村さんの指摘もあり、今後のMLGsの動向にさらに注目が集まりそうです。
ここでは伝えきれなかった魅力的なイベントもたくさん!気になる方は、ぜひ関連記事や当日の動画をご覧ください。

MLGsみんなのBIWAKO会議/COP2 ②-2 分科会2 MLGsはビジネスにできるのか?