開催レポート

イケチョウガイの時計ボックスづくり~アオバナ押し花を添えて~2025年度MLGsワークショップレポート

イケチョウガイで作る”琵琶湖を感じる時計”ワークショップを開催

琵琶湖と地域の魅力を身近に感じてもらうための取り組みとして、「イケチョウガイの貝殻」を使った時計づくりワークショップを11月12日~15日の4日間にわたり近鉄百貨店草津店で開催されました。
ワークショップ名は「琵琶パールをうみだす役目を終えたイケチョウガイに、新しい時を刻む!イケチョウガイの時計ボックスづくり~アオバナ押し花を添えて~」。
講師はMLGs案内人の大塚佐緒里さんです。
参加者は、イケチョウガイなどの素材に触れながら琵琶湖の環境について学び、創作を楽しむ時間となりました。

琵琶湖の固有種「イケチョウガイ」を使ったものづくり

イケチョウガイは琵琶湖の固有種で、淡水真珠「琵琶パール」の養殖に利用されている貝です。

琵琶湖における真珠養殖業は、1930年に琵琶湖固有種のイケチョウガイを利用した淡水真珠養殖が成功したことにはじまります。
1980年には生産額が40億円を超えて最盛期を迎えた真珠養殖業ですが、母貝とするイケチョウガイの不足に加え、母貝の成長不良や原因不明の斃死が相次ぐようになり、現在では、琵琶湖の淡水真珠は生産量が低迷した状況にあります。

イケチョウガイ

イケチョウガイから作られる淡水真珠は、その美しさや希少性から、めぐみ豊かな琵琶湖を象徴する地域資源であり、次世代にその技術を継承していく必要があることから、こうした現状を知っていただく機会として、今回、イケチョウガイの貝殻を使ったワークショップを開催しました。

今回のワークショップでは、役目を終えた複数の貝殻から参加者が好きなものを選び、時計キットと文字盤を取り付けて制作しました。

装飾にはビーチグラスやチャーム、草津市の花「アオバナ」の押し花を使用。
さらに、花のパーツはMLGsをイメージした色をそろえ、参加者はMLGsの13のゴールのうち「どのゴールを意識した作品にしたいか」を考えながら素材を選んでいきました。

最後は木箱に収め、世界に一つだけの時計が完成。自然の色や質感を生かした作品ばかりが並びました。

参加者からは、「滋賀県に住んで数年。ものづくりイベントによく参加していますが、MLGsを考えながら作ったのは初めて」との声もあり、ワークショップを通してMLGsにふれるきっかけとなったようです。

「ただ山積みにされていた貝殻が作品として生まれ変わるのがよかった」」と言っておられる参加者も。ワークショップを通して、琵琶湖とのつながりに思いを巡らせる様子が見られました。

モノづくりを通して滋賀県のイイトコ探しを

主催者の「こトモノ体験基地」 代表 大塚佐緒里さん

「これからもものづくりを通して、滋賀県に住んでいても知らなかったことを伝えていきたい。住んでいる滋賀のイイトコ探しの後押しができればと思っています。気軽に参加できるワークショップを続けていきたいです」と話す大塚さん。

大塚さんの活動はInstagramからもチェックできます!
ぜひご覧くださいね。
こトモノ体験基地Instagram