こんにちは。
MLGs学生ライターの小野雅崇(立命館大学)です。
今年の9月18日(月)に行われた「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP2」では、コーディネーターと参加者の距離が近い分科会方式でのイベントも開催されました。
今回は「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP2」で行われた、第1分科会「MLGs × 〇〇」の様子をお届けします!
「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP2」は、MLGsのゴール達成状況を確認しあい、今後に向けて学びあうものです。
全体会の様子はこちらをご覧ください!
「MLGs × 〇〇」化学反応をどう創る?
第1分科会のテーマは「MLGs × 〇〇」化学反応をどう創る?です。コーディネーターを務めるのは、一般社団法人インパクトラボの上田隼也(じゅんや)さん。立命館守山高校で先生をしていたという上田さんは、分科会の冒頭で「色んな方と連携し創発するために、ともに学びたい」と第1分科会の趣旨について触れました。言葉の通り、前で上田さんの隣に並ぶのは漁師さんや民泊運営者、高校生。どうやら、年齢や立場が異なる人同士を結びつけ、化学反応を創るためのキーワードは「創発」のようです。
参加者と共に創る分科会
上田さんから、本題に入る前に「会議後、夢川柳を(全体会で)提出する。ぜひ皆さんも一緒に考えてもらいたい」と参加を呼びかける一幕がありました。参加者1人につき一つ考えてほしいとのことで、参加者の顔に緊張が走ります。しかし、会場入り口にたくさんの「夢川柳」作品が展示されており、議論の経過や結論のほかに“想い”を伝えるのに面白い手段なのかもしれないと感じました。
また、参加者には事前に付箋が配布されており「たくさん書いて、共有してほしい」と上田さんは話します。上田さんを含む4名の登壇者にも付箋が配られており、参加者を巻き込む形で話し合いを進める仕掛けとなっていました。
個性光るパネリスト紹介
パネリストとして紹介された1人目は、フィッシャーアーキテクトの駒井健也さん。普段は、湖西で漁業をしている漁師さんだそうです。2人目は、NPO法人 愛のまちエコ倶楽部の伊藤真也さん。東京でイタリアンレストランのマネージャーを経験した後、現在は滋賀で地域内資源循環のプロジェクトに取り組んでいるのだとか。3人目は、本イベント登壇者最年少の能登優佳さん。立命館附属高校に通う高校2年生で、ユネスコ委員会に所属しているそうです。
上田さん含め、バックグラウンドの異なる4人がどんな議論を展開するのでしょうか。
会場の様子
分科会では、登壇したパネリストから普段の活動について紹介されたほか、上田さんから話題提供がありました。その中の一つ「MLGs × 若い世代の取り組み」は、高校生である能登さんが中心となって話が進められます。本イベント最年少ということもあり、他のパネリストや参加者の皆さんが興味深そうに耳を傾けていました。
また、議論の中では、登場した「若い世代」「漁師」「アーティスト」「住民」といった多様なステークホルダー(関係者)の中で生まれた「繋がり」が化学反応を引き起こすという結論が出てきました。一方で、活動を継続していくハードルとして、資金面や人材面での課題感も提起されました。持続可能な活動には、人と人が繋がるだけでなく、アイディアやコミュニティが繋がり合う「創発」が大事になってくるようです。
さいごに
ここまで、「MLGsみんなのBIWAKO会議 / COP2」で行われた第1分科会「MLGs × 〇〇」の様子をお届けしてきました。パネリストや参加者の皆さんの真剣な眼差しが、琵琶湖への愛だけでなく、多様な問題解決へのアプローチの可能性を感じさせてくれました。第1分科会では「MLGs × 漁業」「MLGs × 移住」「MLGs × 若い世代」などが話し合われた一方で、資金面や人材面での課題も話題に上がりました。最後に伊藤さんが「きっかけはさまざま。あまり枠を作らないことも大切にしたい」と、創発に向けたヒントを投げかけてくれたのが印象的でした。
ここでは伝えきれませんでしたが、各パネリストの普段の活動の様子や、参加者が付箋を通じて議論に参加する様子など、興味深い内容が盛りだくさんでした!ご興味のある人は、ぜひ関連記事や当日の動画をご覧ください!
MLGsみんなのBIWAKO会議/COP2 ②-1 分科会1 MLGs × ○○化学反応をどう創る?