近江淡水生物研究所が毎月開催する学習会「長浜MLGsカフェ」が11月23日に開かれました。会場には19人が参加し、米川での生物調査報告と専門家による講演を通じて、琵琶湖とその流域の環境について学びを深めました。
琵琶湖を学ぶMLGsカフェ
近江淡水生物研究所が中心となり、長浜アメニティ会議と共催で毎月第4日曜日に開催している学習会「長浜MLGsカフェ」。
2021年から継続しており、今回で36回目。予約不要で気軽に参加できることから、毎回20人前後が集まります。
研究者や行政職員、学校関係者、環境保全活動家など、多彩な専門家を講師に迎えさまざまなテーマで琵琶湖について学び、考える学習会です。
米川の生物調査報告
MLGsカフェは毎回、米川での生物調査の共有から始まります。
今回の調査で網にかかったのは、ブラックバス5匹(昨年の60匹超から大幅減)、ドンコ15匹など。ウツセミカジカやフナも採取できました。
水生昆虫では、コオニヤンマのヤゴやハグロトンボのヤゴなど。米川では珍しいミズカマキリも採取しました。
そのほか、テナガエビ、スジエビ、ヌマエビなども生息していました。
調査では、湧水の影響で水温が安定していること、ブラックバスが大幅に減少していること、寒い時期にもかかわらずヤゴ類の活動が続いていることなど、環境変化が確認されました。
「水際で共創する持続可能な社会」
今回は、一般社団法人北の近江マザーレイク共創会議 代表理事・三和伸彦さんが登壇し、「水際で共創する持続可能な社会」をテーマに講演しました。
滋賀県職員だったときにMLGsの策定に関わった三和さん。現在は、一般社団法人の代表となり、長浜市西浅井で持続可能な未来づくりに取り組んでいます。
講演では、ヤンマー永原工場跡地の活用プロジェクトや、大浦川での魚道設置の取り組みなどについて話しました。
最後はみんなでMLGs体操!
最後は参加者全員で「MLGs体操」を実施しました。
歌詞にはMLGsの13ゴールが盛り込まれており、楽しみながらゴールを理解・共有する時間となりました。

近江淡水生物研究所代表の向田直人さんは「三和さんの新しいプロジェクトの話を聞き、とても共感しました。一緒に何かやりたいとワクワクする内容でした」と話します。
MLGsカフェのこれから
MLGsカフェは、専門家と市民をつなぎ、琵琶湖の環境について学び合う貴重な場として継続されています。
今回も調査データと講演が結びつき、地域の水辺を未来につなぐ活動を考える機会となりました。
毎月開催されている長浜MLGsCafeの情報は下記からご覧いただけます!
ぜひご参加くださいね!
長浜MLGsCafe



