MLGsニュース

プロバスケットボールチーム『滋賀レイクス』にインタビューしました!

皆様こんにちは。
龍谷大学の大嶋さくらです。

今回、MLGsライターに初挑戦します。

B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム『滋賀レイクス』パートナー部の藤居海好さんにインタビューしました。プロバスケットボールチームとして、MLGsにどのように関わっているのか、今後どうしていきたいのかなど、をお話しいただきました。

びわ湖一周クリーンウォークとは?

滋賀レイクスは昨年までは大津市のウカルちゃんアリーナ周辺を、試合前に来ていただいた観客の皆様と一緒に清掃するクリーンウォーク活動を行ってきました。滋賀ダイハツアリーナを新しいホームアリーナとしたことを機に、「Lakes(湖)」の名前を背負うチームとして、びわ湖の美化にさらに貢献するため、びわ湖沿岸全市町での「びわ湖一周クリーンウォーク」にパワーアップして実施しています。

詳しくは滋賀レイクス公式HP
→https://www.lakestars.net/club/clean_walk/

2023年度のクリーンウォークの実施状況と参加者の反応 を教えてください

琵琶湖に接する全10市町で実施予定であり、毎回約50人ほどにご参加いただいています。事前の申込制で、いつも早々に定員に達してしまい、もっと沢山の方にご参加いただきたいのですが、駐車場の関係もあってこの人数で制限させていただいています。シーズンオフ期間は選手、シーズン中はチアリーダーも参加し、ファンの皆さんやスポンサー企業の方々との交流の機会にもなっています。また、取り組み自体は公園管理事業者や地元のNPOの方などと連携させていただいています。

毎回、参加者の皆様に、アンケートで活動に参加した感想やMLGsに対する意識の変化などを聞かせていただいています。中には、「やっぱり滋賀県に住んでいても琵琶湖のことを考えてこのようなことをする機会がなかった」「子供たちと参加することによって、自分の子供と一緒に環境のことを考える時間ができました」という声がありました。
また、「参加する選手のファンだからということで県外から参加し、琵琶湖にも環境にも興味がなかったが、初めて琵琶湖に来て環境などを考える良いきっかけになった」という方もおられました。ほとんどの方からこの活動で意識が変わった、続けていきたい、ほかの活動にも参加していきたい、などという感想をいただいていて、意味のある活動ができているという自信を持つことができました。

環境問題への取り組みを始められたきっかけや思いを教えて下さい

滋賀県は1970年代に始まった『せっけん運動』などの市民活動に代表されるように、環境への意識が高い県です。そして『滋賀レイクス』のレイクは琵琶湖のことであり、琵琶湖の名前を背負っているチームとして琵琶湖のための取り組みを重要視しています。その中で、ホームアリーナだったウカルちゃんアリーナ周辺で試合前にゴミ袋やトングなどをお配りして観客の皆様と一緒に清掃活動することをパートナー企業と企画したことが始まりでした。

MLGs関連の取り組み紹介をクリーンウォーク以外にも教えてください

クリーンウォーク以外には、パートナー企業である村田製作所様の冠ゲームにおいて、「BIWAKO ECO-FRIENDLY DAYS」をテーマにイベントを行いました。家庭で余った食品などを試合会場で回収するフードドライブの実施や、穴の開いたパネルにペットボトルのキャップを投げ入れる「ペットボトルキャップチャレンジ」という子供たち向けのゲームなどをご用意しました。また、環境に配慮した素材を使ったクリアファイルをプレゼントするなど、楽しみながら環境やSDGsのことを考えていただくイベントとなりました。

今後の新しい取り組みや予定、変えていきたいことはありますか

今シーズンは、クリーンウォークを6月までに琵琶湖に接する10市町全てでやりきる予定です。今シーズンからクリーンウォークの地域を広げてみて課題点も出てきているので、ブラッシュアップして今後も実施できたらいいなと思っています。また今後は、清掃活動をして終わりではなく、琵琶湖や環境について学べる機会も作りたいと考えています。

例えば、公園管理の方から「湖岸に落ちているカワシンジュガイは水質が保たれているところでしか見つからない。最近湖北では少し増えてきたが湖南では見つからない」と伺いました。このようなことを子供たちに実際に目で見て手で触れながら知ってもらいたいです。また、沢山の方にご参加いただくためには駐車場の数を確保する必要があるなど、開催場所の設定に制約があります。本当はもっと清掃を必要としているエリアがあったり、季節によってゴミの量も違うため、ゴミが多い時期にやってほしいというお声をいただくこともあります。より地域に貢献できるように、時期や場所などを改善して開催していきたいと思います。

最後にメッセージをお願いします

私も滋賀県出身で、やはり琵琶湖がある価値はすごく大きいと思っています。湖の存在が生活を豊かにする事もそうですし、何より環境について自然に考えるようになります。そこが他県に比べて違うところなのかなと感じます。普段見えている琵琶湖の景色は当たり前のように見えますが、今だと琵琶湖の水位が低下しているという問題や、年によっては全層循環が確認されないという問題などがあります。そのようなニュースに目を向けて、それに対して自分たちには何ができるのか、1人1人は小さなことしかできなくても、琵琶湖に対して関心を持ち続けることが、大きく変わっていく流れを作れるのではないかと思っています。1人1人に関心を持ち続けてもらえるように、私たちもクリーンウォークなどの活動を通して頑張っていきたいなと思います。

最後に取材をしてみて

私は今回取材をしてみて、様々なことを知ることができて良かったです。この取材を通して、MLGsの取り組みはSDGsの取り組みに繋がってくるということが分かりました。今回取材をさせていただいた『滋賀レイクス』様はバスケットボールで活躍されているだけではなく、MLGsの活動にも力を入れていることに驚きました。スポーツで地域を盛り上げるだけではなく、選手も観客の方も全員一緒にゴミ拾いをしたり、クリーンウォークをするなどといった地域課題のために活動することに使命を感じておられることに驚きました。チームや企業の方々、滋賀県在住の観客の方々、滋賀県に在住ではない観客の方々も全員で、この琵琶湖や滋賀県からMLGsを通してより良い未来を創っていこうとする姿に感銘を受け、私も身の回りでMLGsやSDGsの活動をしている方々をもっと知りたいと思いました。また、クリーンウォークのような参加できる活動にぜひ参加してみたいと思いました。