2025年8月27日、びわ湖ホールで「MLGs×世界湖沼の日 みんなのBIWAKO会議/COP4」が開催されました。
午後からホワイエで開催されたつながるブースセッションについてレポートします。
31の企業・団体・学校がブースを出展。取り組みについて説明する出展者の話を聞き入る参加者も多く見られました。
小学生がシジミについて調査
海と日本プロジェクトのブースでは、小学5年生が調査したシジミについての調査結果を展示。来場者に小学生自ら説明していました。
小学5年生20人が海と日本プロジェクトの活動に参加。瀬田川と淀川のシジミを調査しました。「シジミが好きだから参加した」という男子児童は、「シジミは瀬田川の方が大きく、水深が深いところに生息していることが分かりました」と話してくれました。
スノーボーダーが琵琶湖について考える
地球温暖化の影響で雪の減少を肌で感じているプロスノーボーダー・プロスキーヤーの団体POW japanのブースでは、雪が減ることが琵琶湖にも影響を与えていることを訴えていました。
琵琶湖の流木をアップサイクル
BIWAKOTORIは、琵琶湖の流木を使った鳥の止まり木、バードアスレチックを紹介。琵琶湖岸には流木が流れ着き、その処理に困っているという現状を変えるため、流木を価値のある物に変える「アップサイクル」を実施。
「捨てるものを再利用して、流木の需要を上げ、みんなが拾って帰るようになり、琵琶湖岸の流木が無くなることが目標」と話します。
琵琶湖の謎を解明する
琵琶湖環境科学研究センターは、「琵琶湖の全層循環」「グリーンインフラ促進」「琵琶湖北湖深湖底における底生動物」「琵琶湖の深湖底の水温上昇と酸素減少」など、7ブースを出展。
琵琶湖の底層水温は気候変動の影響で上昇し、琵琶湖の全層循環や台風などで湖底と湖面の水が混ざりにくくなっていることで、酸素が行きわたらないことを説明していました。
「琵琶湖の全層循環の謎を解明することは使命」と話している研究者もいました。
みんなの「琵琶湖との約束」
セッション終了後は、ブース出展者が登壇し、それぞれの「琵琶湖との約束」を発表しました。
「琵琶湖のためにも人やたくさんの命のためにも知ってアクションを起こし、美しい琵琶湖を必ず次の世代にバトンタッチする」「琵琶湖のマニアックな生き物を知ってもらう」「
「川や琵琶湖が大好きな水辺の子の仲間を増やしたい」「セタシジミがいっぱい獲れる琵琶湖にする」
など、琵琶湖を守るためにそれぞれができることを宣言して「MLGs×世界湖沼の日 みんなのBIWAKO会議/COP4」は終了しました。
当日の様子はYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=D0LRgtrAYyw)にてご覧いただけます。