開催レポート

2025年度みんなのBIWAKO会議/COP4-vol.02 「世界湖沼の日」制定記念フォーラム

2025年8月27日、びわ湖ホールで「MLGs×世界湖沼の日 みんなのBIWAKO会議/COP4」が開催されました。
「世界湖沼の日」制定記念フォーラムについてレポートします。

フォーラムにはコメンテーターとして、三日月大造滋賀県知事、勝目康環境大臣政務官、国定勇人国土交通大臣政務官が登壇。ゲストパネラーには、俳優でタレントの田中律子さんが登場しました。

ゲストパネラーには田中律子さん

フォーラムは、世界湖沼の日(8月27日)を軸に、琵琶湖を中心とした「森・川・里・湖・海」のつながりをテーマに7つのトピックスを紹介しました。

【TOPIC①】琵琶湖と生きる…森・川・里・湖・海のつながり

三日月知事が琵琶湖の現状と課題が報告。琵琶湖の価値を再確認して利用することの大切さを訴えました。

琵琶湖の現状について報告する三日月知事

琵琶湖は、近畿約1,450万人の水源としてだけでなく、漁業・農業や、観光資源としてレクリエーションの場としても価値があり、自転車観光やアクティビティ、環境教育の場としても利用できることを紹介しました。

【TOPIC②】オーストラリアの世界湖沼会議…MLGs的高校生の挑戦

2つ目のトピックは、彦根東高1年の浅野はなさんと膳所高校1年の牧蒼太朗さんが今年、オーストラリアで開かれた世界湖沼会議に参加したことの報告。

浅野さんは「環境問題に興味があり、将来獣医師になりたいと思っているので、獣医師につながるきっかけになればと参加しました。英語力が必要だと実感しました」と話しました。

世界湖沼会議に参加した感想を述べる牧さん

牧さんは「世界の国際会議に参加してみたいと思った。いろいろな専門分野の人の発表を聞き、驚きと発見の連続でした」と報告しました。

【TOPIC③】湖から川、そして海へ…プラごみ流れ流れてどこ行くの?

トピック3は、小学生の「しがローカルSDGs研究会・Rキッズ」によるプラスチック・マイクロプラスチック調査について。

調査について話すRキッズのメンバー

調査では、湖岸の砂で5mm以下のマイクロプラスチックが高頻度検出されたことや、マイクロプラスチックの原因はペットボトルなどだけでなく、人工芝、被覆肥料カプセル、樹脂、消しゴムかす、タイヤ摩耗粉などがあり、ポイ捨てをやめるだけでは解決しないと知ったことを報告。

小売での容器持参ヒアリング調査の結果、45店舗中24店舗がマイ容器の対応が可能だと分かり、マイ容器・マイバッグで消費者が行動を変えることを提案しました。

【TOPIC④】湖をつなぐ生中継!鳥取・島根編…湖とトモダチになろう!

鳥取・島根(中海・宍道湖)と生中継をつなぎ、平井伸治鳥取県知事、丸山達也島根県知事、両県民と意見交換を行いました。

鳥取・島根と中継をつないだ

滋賀県と鳥取県、島根県は「湖」というつながりがあり、水産資源の管理や水草問題、ごみ問題などで協力することを確かめ合いました。

【TOPIC⑤】環境と経済の両立を考える…MLGsと自然・生き物との関わり

滋賀経済同友会常任幹事で株式会社日吉相談役の村田弘司さんから、「環境と経済の両立」について報告。

日吉は早期からCSR・サステナビリティ指標を導入し、海外研修生の受け入れや国際連携、流域モデルの定着支援、技術・人材交流の拡大を行っていることを話しました。

日吉相談役の村田さん

勝目環境大臣政務官からは「環境に対応できるテクノロジーも出てきている。ビジネスの種になる。環境をケアしないとビジネスが続けられない」との意見が出ました。

【TOPIC⑥】暮らしとびわ湖のつながり…子どもたちが見た世界農業遺産

新堂中学1年生が琵琶湖システムについて調べ、英語で動画を作成。世界湖沼会議で放映したことを報告。新堂中学は新学期が始まっていたため、大岡みすず先生が生徒たちの活動を伝えました。

活動を報告する大岡先生

【TOPIC⑦】みんなの思いが詰まった“びわ湖川柳”

最後のトピックは、事前に募集した「びわ湖川柳」の紹介。
三日月知事は「つながりて 未来の命 琵琶湖から」と詠み、会場の参加者も川柳を発表しました。

びわ湖川柳を発表する参加者

フォーラムの最後には、マザーレイクゴールズをからだで表現する体操「MLGs体操」が披露されました。

MLGs体操のはじまりを告げる伊藤みきさん、田中律子さんら

マザーレイクゴールズ広報大使伊藤みきさん、振り付けを担当した鈴村英理子さんらがMLGs体操をステージ上で披露。

MLGs体操の様子

甲賀市のダンススタジオのパフォーマンスも行われ、会場が盛り上がりました。