2025年8月23日(土)、草津市・矢橋帰帆島公園で「みんなの手形を押して巨大タペストリーを完成させよう!」(主催:こトモノ体験基地、マザーレイクゴールス推進委員会 協賛:株式会社日吉)のワークショップが開催されました。
当日のイベントの様子を紹介します。
きっかけは滋賀県から!8月27日は「世界湖沼の日」

昨年12月、国連総会において新たに制定された「世界湖沼の日」(8月27日)。この日は、1984年に滋賀県で開かれた第1回世界湖沼会議の開会日に由来しています。
湖沼が果たす役割を広く伝え、湖と人々のつながりを再認識し、湖沼保全の大切さを世界中で考える国際デーです。
今年、制定後初めて「世界湖沼の日」を迎えるにあたり、大塚さんは子ども達がもっと地域と交わり、びわ湖の水環境について楽しく学んで欲しいと感じ、淡海環境プラザ(淡海環境保全財団)に相談。
手形をその思いのシンボルとして、記念となり、また訪れたくなるような巨大タペストリーを制作することになりました。
手形を押してびわ湖デザインのタペストリーづくり
巨大タペストリーは、MLGsカラーで彩られた六角形を組み合わせてびわ湖を表現しています。
それぞれの六角形パーツに手形を押し、サインを入れて、一つの大きな作品として仕上げていきます。

好きな色の六角形パーツを探す子どもたちや、自分の住んでいる地域の付近を探す参加者も。

手形の横にはそれぞれ名前を記入。
「みんなでつたえていこう!」や「みんなHAPPY!」などのメッセージが添えられたものもありました。
手形を押すのが難しかった小さなお子さんは、足形で参加いただきました。

親子ならんだ手形・足形を見て、「小さいな〜」や「上手に押せたね〜」と楽しそうな声が上がっていました。
とても暑い日でしたが、多くの方に参加いただき、この日はびわ湖部分の約半分が完成しました。
びわ湖の残り部分と、周りの部分にも手形を押して、完成した作品は後日淡海環境プラザへ展示されます。

守山市から参加した西田さんは「SDGsやMLGsは知っていたが、世界湖沼の日は今回初めて知った。親子で記念を残せて良い思い出になった」と話します。
また他の参加者の方からは「家族で楽しい時間を過ごせた」「完成したタペストリーを見に行くのが楽しみ」といった声も聞かれました。
当日は、会場の都合により予定されていた「琵琶湖の形のヨシ紙しおり作り」は実施されませんでしたが、手形に参加した方々にはお土産に琵琶湖型のヨシ紙しおりが配布されました。

持ち帰って自宅で自由にデコレーションできるとあって、参加者に喜ばれていました。
ロックに歌う「下水道マン」も登場!

会場には、淡海環境プラザで活動する「下水道マン」も登場。「げ・げ・げ げすい〜!」のメロディーが耳に残る「下水道の歌」が披露され、子どもから大人まで多くの来場者の注目を集めました。
下水道マンに扮する大橋基喜さんは淡海環境保全財団の職員。施設見学に来た子どもたちへ”気づき”を与える手段の一つとして、クイズや実験に加えて下水道マンとして歌を披露しています。「まずは子どもたちに興味を持ってもらうことが大切。楽しみながら下水道や琵琶湖について考えるきっかけになれば」と語りました。
「またびわ湖に来たい!」と思えるきっかけづくりを
昨年度よりMLGs案内人を務めている、本イベント主催者の大塚佐緒里さんは、ハスやヨシ、アオバナなどびわ湖の自然素材や廃材を活用したワークショップを数多く企画・運営。子どもたちが体験を通じて学び、家庭や地域で活躍する力を育むデザイン思考の場を提供されています。
今回の催しについても、世界湖沼の日を身近に感じ、びわ湖に思いを寄せる最初の一歩となることを願って企画したと語ります。
「今回のワークショップでは家族で一緒に取り組めることを大切にし、子どもから大人までが思い出に残る体験となるよう心掛けました。この作品は、びわ湖に寄せる気持ちをみんなで表現したものです。淡海環境プラザに展示することで、手形を押した子どもたちやご家族が完成した姿を見に訪れ、『やっぱりびわ湖は大切だね』『またびわ湖を訪れたいね』と感じてもらえる時間をつくりたいと思っています。このタペストリーを目にするたびに、びわ湖への関心や愛着を思い出していただければ嬉しく思います。」
完成したタペストリーは淡海環境プラザに展示中
完成した巨大タペストリーは淡海環境プラザに展示中です。集まった手形はなんと140個!
みんなの手形で一つの作品が完成しました。
ぜひご家族で見に行ってみてくださいね!
<淡海環境プラザ>
草津市矢橋町字帰帆2108番地 矢橋帰帆島内
https://www.ohmi.or.jp/plaza/