様々な世代が川やびわ湖、水辺にまつわる活動を発表
12月21日(日)、草津市立市民総合交流センター(キラリエ草津)にて、「第17回淡海の川づくりフォーラム」(主催:滋賀県、淡海の川づくりフォーラム実行委員会)が開催されました。
淡海の川づくりフォーラムは”川やびわ湖、水辺と共生する暮らし”、”川やびわ湖、水辺と私たちのいい関係”を探るための公開選考方式のワークショップです

今回は、川やびわ湖、水辺にまつわる活動を実践している活動団体16団体が県内外から参加しました。未就学児から小中高生までの子どもたちも数多く参加し、個性豊かな発表に拍手が起こる場面もありました。
また、全体討論でも多様な意見交換が行われ、1日を通して活発な議論が繰り広げられました。
当日の様子をレポートします。
開会・ガイダンス
冒頭では、淡海の川づくりフォーラム実行委員会の北井香実行委員長による挨拶が行われました。
「毎年、褒め合って元気になることを目的に開催しています。それぞれの活動団体の様子を知り、自分たちの次の活動のエネルギーにしてください」と話しました。
全体発表
15組の団体は、制限時間3分という短い時間に思いを込め、取り組みや成果などを発表しました。


「自分たちの活動や思いを語る時間が短い!」という団体もあったかもしれませんが、全体発表後のテーブル選考でじっくり意見を交わす時間がありました。
発表内容は、瞬時にグラフィックファシリテーターがわかりやすいイラストとキーワードで紹介するグラフィックファシリテーションに展開。
テーブル選考
全体発表の後は、A、B、Cの3つの部屋(テーブル)に分かれて、発表者と選考委員とで議論。選考委員は、琵琶湖や川、山や海など、水や自然に関わる活動や研究を行う県内外の人たちが担当しました。

「周辺に産業廃棄物処理場ができると聞いて、改めて豊かな自然を守りたいと感じた」という団体や「川遊びができる川の形状にしたい」という意見を提起する団体も。
【テーブルAの参加団体】
・TANAKAMIこども環境クラブ
・京都産業大学現代社会部鈴木ゼミ
・野洲川クリーン活動
・子どもが遊べる川づくりプロジェクト
・田村川わくわく探検隊

選考委員は“各団体の良いところ探し”のために活発な質問を行い、団体側も熱意あふれる報告を行っていました。
【テーブルBの参加団体】
・玉一アクアリウム
・後藤潤一郎
・成安造形大学 鯉する伊庭っこ(事情により欠席)
・ぼてじゃこトラスト
・BIWAKOTORI
・滋賀県立伊香高等学校 森の探究科

「十禅寺川をもっときれいにしたい。ニホンイシガメを守りたい」という男の子。母親は「子どもの活動を応援している。活動を通じて子どもがいろいろな大人と関わり、コミュニケーションをとることで大きな成長を感じている」とも発言。
【テーブルCの参加団体】
・あおむしくらぶ
・サテライトサークル しらみね大学村
・淡海を守る釣り人の会
・小さな自然再生ネットワーク
・北川を遊べる川にする有志の会
各団体の良いところを探し、加点方式での公開選考によって、選考委員が推薦する団体を決めます。ここで推薦が得られなかった団体は復活選考に進みます。
推薦団体発表・復活選考(ポスターセッション)
大会議室に移動し、各テーブルから推薦された6団体(TANAKAMIこども環境クラブ、田村川わくわく探検隊、後藤潤一郎、BIWAKOTORI、あおむしくらぶ、サテライトサークル しらみね大学村)が発表されました。

推薦が得られなかった団体は、ポスターの前でさらに熱心に活動内容をアピールします。

団体の思いや活動に共感し“応援したい”と思った団体には参加者が「応援メッセージカード」を贈ります。
復活選考では新たに3団体(京都産業大学現代社会部鈴木ゼミ、滋賀県立伊香高等学校 森の探究科、北川を遊べる川にする有志の会)が選ばれました。
この時間は参加者全員が交流し、情報交換をしながら大いに盛り上がり、「自分たちも挑戦してみたい」「新しい仲間できた」などの声が聞かれました。
石川県から参加するサテライトサークル しらみね大学村の村木照太朗さんは「滋賀は琵琶湖があり、他に比べて群を抜いて環境活動が活発だと感じている。各団体の活動が刺激になり、とても勉強になる」と話していました。
全体発表・全体討論・まとめとふりかえ
全体討論のまとめを効率的に振り返るグラフィックファシリテーションは、子どもたちにもわかりやすいと好評でした。
今回は全体を通して、
・「子ども」と川からひろがるつながり
・「分かり合い、分かち合う」知恵と技
・多くの知識や視点を集める「集合知」
がキーワードになったということがわかりました。
壇上には推薦された9団体のポスターが並べられ、各団体がさらにグランプリを目指して活動内容をアピールしました。総合コーディネーターや全体討論選考委員、参加者からの質疑応答がありました。
全体討論の場でも公開選考を行い、グランプリ・準グランプリを決定しました。多様な視点で素晴らしい活動をされている団体が多く、投票の付箋を貼る選考委員も大いに頭を悩ませていたようでした。

滋賀県の東勝(あずま まさる)副知事が、終わりの挨拶とともに受賞団体の表彰を行いました。
「第17回淡海の川づくりフォーラム」の表彰団体を決める投票の結果はこちらになりました。

★グランプリ:「北川を遊べる川にする有志の会」
滋賀県を源流に福井県小浜市に流れる北川。サクラマスやヤマメが多く見られた50年前までの川を取り戻そうと、魚道を設置し、河川環境を改善するサクラマスプロジェクトを推進しました。

★準グランプリ:「田村川わくわく探検隊」
近くに産業廃棄物最終処分場の計画がある甲賀市土山町の田村川。在来種のほか、数少ない準絶滅危惧種が多種類生息しています。川魚を採取・観察し、川辺のゴミ拾い活動をロードするのは、メンバーが“魚博士”と称する京都府宇治市在住の男性。幅広い年代層に思いの輪が広がっています。

★準グランプリ:「あおむしくらぶ」
草津市の玉川学区にある「こもれび池」から住宅街を抜け、琵琶湖まで流れる十禅寺川。水質チェックやごみ拾い、生き物調査のほか、講師を招いた勉強会などを開催。「イシガメを守り、育てたい」という発表の後には、参加団体の代表者からアドバイスが得られるなど、団体間の交流が見られました。

選考基準とは別の視点から、マザーレイクゴールズ(MLGs)の目指す2030年の持続可能社会の実現に向けて貢献する活動をする団体を表彰する「マザーレイクゴールズ賞」には、琵琶湖に漂着する流木を活用したバードアスレチックを制作するBIWAKOTORIが受賞しました。

選考基準とは別の視点から、今後の淡海のいい川づくり・いい湖づくりの事業推進に向けて貢献する活動を表彰する「山紫水明賞」は、滋賀県立伊香高等学校 森の探究科が受賞しました。

選考基準とは別に、会場内に掲載した各団体の活動内容に対して、参加者からの応援メッセージが一番多かった「応援の花が咲いた賞」は、東京から参加していた6歳の後藤潤一郎さんが受賞しました。
「子ども」「分かち合い」「集合知」
ほとんどの団体に共通するキーワードが浮かび上がりました。各団体にとって、フォーラムでの情報交換が、今後の活動の後押しにつながるのではないでしょうか。
当日のフォーラムの様子をYouTubeで配信中!
各団体どんな発表がされたのか、ご覧いただけます!
>>YouTube第17回 淡海の川づくりフォーラム







