推進委員会からのお知らせ

「びわ湖の日」40周年記念シンポジウムが開催されました

こんにちは、マザーレイクニュース編集長の吉武です。

2021年7月11日、「びわ湖の日」40周年の節目の年となることを記念して、琵琶湖博物館にて「びわ湖の日」40周年記念シンポジウムが開催されました。

マザーレイクゴールズ(Mother Lake Goals, MLGs)は、「琵琶湖」を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けた目標(ゴール)です。MLGsは、琵琶湖版のSDGsとして、2030年の環境と経済・社会活動をつなぐ健全な循環の構築に向け、琵琶湖を切り口として独自に13のゴールを設定しています。

7月11日に行われた「びわ湖の日」40周年記念シンポジウムでは、ココリコの田中直樹さん、気象予報士の片平敦さんによる基調講演、活動事例報告として県内の小中学生や企業による発表、「びわ湖のこれから~びわ湖との約束~」と題した滋賀県知事と若い世代による対談が行われました。

 

当日の模様はこちらをご覧ください。

ココリコの田中直樹さんは芸能界随一の生きもの大好き芸人で、 バラエティ番組などで独特の視点を持った生き物への愛や知識を披露しています。「池の水ぜんぶ抜く大作戦」(テレビ東京)ではMCを務め、全国各地の池の水を抜き生態系危機に挑んでいます。

田中さんの独特の視点から、琵琶湖の生態系を守る大切さや、琵琶湖を守ることから地球の環境を守ることにつながることを、ユーモアを交えてご講演されていました。

気象予報士の片平敦さんは、関西テレビなど関西地方を中心に活動する気象予報士です。今回は「気候変動から気候危機の時代に」をテーマに、地球温暖化の影響で起こる気候変動は、もはや「気候危機」として私たちの暮らしに直接的な被害を及ぼし始めていることを気象予報士・防災士の観点から解説いただき、「電気のスイッチをこまめに消す」など身近な環境意識の重要性をお話されました。

事例報告のセッションでは、滋賀のお魚博士・黒川琉伊くん(中学2年生)から、自身が取り組む琵琶湖の魚の飼育・保全やゴミ拾いの活動についての報告、大津市立葛川小学校(エコ・スクール認定校)の皆さんからは、KCL(Know Come Live)プロジェクトの活動として木や田畑、川に関する活動を通した琵琶湖と琵琶湖の周辺環境の保全などの報告がありました。

このほか長浜市立高時小学校(エコ・スクール認定校)からはビデオ出演でオオサンショウウオやその環境を保全する活動などの報告、株式会社ヤマムログループ エネルギー事業本部の清水さんより、地域資源を有効利用した企業活動として、バイオマス発電事業や温室ハウスの農園芸事業、姉川ダムでの水力発電事業などを行っていることなどをご紹介されました。

シンポジウムの最後には、「びわ湖のこれから~びわ湖との約束~」と題した対談が行われました。

冒頭には、マザーレイクゴールズのコンセプトを伝える「MLGsコンセプトムービー」がお披露目されました。同日お披露目したコンセプトムービーはこちらをご覧ください。

この映像の制作やMLGsの策定には、一般社団法人インパクトラボ 代表理事の上田隼也さんら、これからの琵琶湖を担う若い世代が携わりました。

今回は上田さんと三日月大造滋賀県知事による対談が行われ、MLGsのコンセプトや策定に関わるお話から、MLGsとSDGsのつながり、若い世代のSDGs・MLGsアクションなどについてお話しされてました。

三日月知事は「MLGsは生活に溶け込むことを目指したゴールというのが素晴らしいコンセプトで、皆さんにもぜひ身近なところから琵琶湖の環境、地球環境を考えてもらいたいし、そのようにつながっていってほしい。私たちの日々の暮らしのため、みんなの幸せのために、そのきっかけとしてMLGsを使ってほしいし、琵琶湖や世界を考えるきっかけにしてほしい」と話されました。

シンポジウムの最後には、登壇者の皆さんから「びわ湖との約束」が掲げられ、イベントを締めくくりました。