開催レポート

MLGsみんなのBIWAKO会議 COP1が開催されました!

こんにちは、MLGs学生ライターの田中優衣(立命館大学)です。

MLGs は昨年の7月1日に策定されてからこの1年で様々な取り組みが行われてきました。
9月24日(土)には、MLGsに関わる人々が集い、今後に向けて学びあうために「MLGsみんなのBIWAKO会議 COP1」が開催されました。
この記事では、その様子をお伝えします。

今回の会議では、前半ではMLGsの達成状況や過去1年間のMLGsの取り組みについてパネリストが報告し、後半では3つの分科会に分かれてMLGsについて議論を行いました。

開会

開会にあたり、三日月大造滋賀県知事からご挨拶頂きました。MLGsの活動についての励ましの言葉や、これからの滋賀に向けての想いをお話いただきました。
その後MLGs 案内人代表の佐藤祐一さんからこの会議の趣旨説明が行われました。

MLGsの活動を振り返る

まず、MLGsの達成度やこれまでに取り組まれてきた活動を報告する「マザーレイクゴールズ評価報告書『シン・びわ湖なう 2022』報告」が行われました。 

シン・びわ湖なう 2022

MLGs推進委員会により発行されたMLGsの13のゴールについて評価した評価報告書です。学術的な観点から琵琶湖および流域の環境と社会の状態について整理・解析するため、MLGsの13のゴールに精通した13人の専門家により構成されるMLGs学術フォーラムがあり、フォーラムの委員の方々が達成状況についてわかりやすくまとめてくださっています。
マザーレイクゴールズ評価報告書『シン・ビワコなう 2022』はこちらからお読みいただくことができます!ぜひご覧ください。
https://mlgs.shiga.jp/archives/2889

「マザーレイクゴールズ評価報告書『シン・びわ湖なう 2022』報告」では、MLGs 学術フォーラムに所属する学術委員の方々から、MLGs全体、および4つのゴールの評価について報告が行われました。

全体報告:岸本直之氏(龍谷大学先端理工学部)
MLGs ゴール1「清らかさを感じる水に」:岸本直之氏(龍谷大学先端理工学部)
MLGs ゴール9「生業・産業に地域の資源を活かそう」:中村貴子氏(京都府立大学院生命環境科学研究科)
MLGs ゴール3「多様な生き物を守ろう」:川瀬成吾氏(滋賀県立琵琶湖博物館)
MLGs ゴール13「つながりあって目標を達成しよう」:平山奈央子氏(滋賀県立大学環境科学部)

評価報告では、各ゴールの状態や傾向が可視化され、どの程度MLGsが達成されているかをわかりやすく見ることができました。MLGs が策定されてから1年が経ちますが、改善傾向にあるゴールもあれば、悪化傾向が見られたり変化がなかったりするゴールもあります。活動の輪が広がってきていますが、まだまだ効果が見えてきていない部分もあります。そこには危機感をもって、改めてどのように活動をしていくのかを考えるきっかけとなりました。

次に、「MLGs みんなの活動報告」では、滋賀県理事の三和伸彦さんによる活動報告がありました。MLGsが策定されてから1年間、滋賀県内外で実施されたイベントやMLGs の広報活動について説明していただきました。

活動を振り返ると、多くの人たちが主体的に活動に関わり、活動の輪が広がってきていることを感じました。また、イベントへの参加、情報発信、研究ワークショップなど、取り組み方も様々であることがわかりました。今後もより多くの人たちに琵琶湖を楽しみ、考える機会をつくっていけたらと感じました。

会場みんなでMLGs体操

報告終了後には、MLGs 広報大使の伊藤みきさんとミス・アース滋賀、ミセス・グローバルアース滋賀の方々とMLGs 体操をしました!最初は緊張している様子の参加者でしたが、MLGsのうたに合わせた特徴的な動きを楽しみ、みんなで身体を動かしたことで、会場全体の空気が和やかになりました。

分科会でさらに深くMLGsを考える

分科会では、3つのグループに分かれてディスカッションを行いました。

第1分科会 琵琶湖流域で営む漁業と農業から地域を盛り上げる
第2分科会 若者たちのチャレンジ~問題意識を行動に移すためには~
第3分科会 活動の世代間継承と子どもの自然体験

それぞれのテーマに基づき、団体や個人のアクションを振り返りながら、実践する上で大事にしていることや見つけたことを話し合いました。

私は第3分科会の話を中心に聞かせていただきました。県内の企業や団体の方々が子どもたちと自然を繋げるための活動を行なっているという話を聞き、幼い頃にそのような機会に多く参加していたことを思い出しました。これからの次世代の子どもたちに琵琶湖の美しい自然を残すためにも、MLGsは必要だと強く感じました。

全体会では、分科会で話し合った内容を参加者全員で共有しました。各分科会で出た意見や考えを一言にまとめて、ファシリテーターが発表しました。
それぞれの活動内容は異なるものですが、全ての分科会を通して「発信」や「伝える」というキーワードが出ていました。
登壇者それぞれの活動や想いからヒントを得ながら、参加者それぞれの生活や活動に結びつけて、琵琶湖について考える時間になったと思います。

今回のみんなのBIWAKO会議は、MLGs が策定されてからの1年で行われた取り組みやその結果について会場全体で振り返る機会になりました。
この1年間で、滋賀県内外でMLGs の輪や繋がりが広まりつつありますが、各ゴールの評価の中には、変化がみられないものや悪化したものもあります。
MLGs を盛り上げていくことも必要ですし、各ゴールの関係性を踏まえた全体の最適解を意識していくことも大事だなと感じました。

身近なところからMLGs を意識して過ごしていきましょう!

今回の会議の様子は、こちらのリンクからご覧いただけます。
MLGsってこんな角度から掘り下げられるんだ、これからこうしていきたいなあと考えるきっかけになると思います。ぜひ見てみてください!