琵琶湖のうち南湖の北東部に位置する赤野井湾は、主に守山市域を流れる8本の河川が流入します。この地域では、水質の悪化や、外来生物の繁茂などの環境問題に対して、行政のみならず、地域のさまざまな主体が連携して環境保全活動に先進的に取り組まれてきた地域です。
今年度は、前年度につづき認定NPO法人びわこ豊穣の郷とともに「赤野井湾流域の次世代の担い手づくり」に向けた活動を行いましたので、その様子をご紹介します。
(碧いびわ湖・根木山)
新守山川で地元こども園と連携して
今年度は、赤野井湾の流入する河川のうちのひとつ新守山川にて、近くにある守山市立小津こども園と連携した活動を行いました。
「次世代の担い手とつながる」という視点から、こども園に子どもを通わせている親子と一緒に活動すること、また、地域でNPOの活動や、こども園の活動を日常的に支えてくださっている地元自治会の方々にもご協力いただき活動することができました。
活動を行うにあたり、びわこ豊穣の郷とこども園と相談して、7月に園の年長組の活動で新守山川での川遊びを行うことにし、そのための環境整備として、6月の休日に園から保護者に呼びかけていただき川掃除を行うことにしました。
休日に川掃除をおこないました
6月の休日に、朝からたくさんの保護者の方と、先生方があつまってくださり、川の掃除作業がはじまりました。
川での作業のため、安全管理のためのライフジャケットなどは、びわこ豊穣の郷が提供してくださいました。暑い日でしたが、たくさんの保護者がご参加くださり、短時間で作業を終了することができました。
地元自治会の方もお越しくださり、手刈りではおいつかない草の茂みを草刈機で刈ってくださいました。
参加された保護者からは、
「子どもたちが遊ぶ環境を整備でき、また子どもたちが遊ぶ環境を体感できたので良かったです。」
「川に入ることができ楽しかったです!こどもたちも泥の感触や水の気持ちよさを味わってくれるといいな~」
と言った感想をいただきました。
なお、活動の様子は、この記事の末尾に掲載しているYouTubeの動画にダイジェストをまとめていますので、よかったらご視聴くださいね。
自然がおしえてくれること
地元自治会からご参加くださった寺田さんは、ご自身の幼少期を思い浮かべながら、社会状況の変化もあるけれど、それでも、「やっぱり、(子ども時代に)自然というものは、なにかしら大切なことを教えてくれるんだよね」と語ってくださいました。
川のことが親子の話題になった
また、動画取材では、こども園の園長先生にもお話を聴くことができました。
子どもたちが川遊びをするために下見に来たり、保護者のみなさんに川掃除をしてもらったことで、子どもと保護者との間で川のことがおうちでの話題になったことがわかりました。
また、こうした活動を通して、こども園の先生たちも「子どもたちが、生き物にふれたり、川のごみを拾うことを覚えたりしてほしい」と思っていてくださることもわかりました。
赤野井湾流域の環境保全活動を次世代に引き継いでいくためには、行政や環境NPOだけでなく、地域のこども園や、自治会関係者、また、子どもを育てる各ご家庭など、さまざまな主体とつながり、ともに現場で活動することで、お互いに大切にしたいと思っていることを共有できるという手ごたえがありました。
なお、この記事だけでは伝えきれない活動の雰囲気を感じてもらうために、以下のYouTube「マザーレイクゴールズ」channelでダイジェスト動画を公開していますので、ぜひ、ご視聴してみてください。