こんにちは、学生ライターの浅田竣介(龍谷大学)です。
今回は9月17日(日)に、休暇村 近江八幡で行われたイベント「そこの君、一緒にうみをつくるかい?」に参加した様子をお伝えします。
このイベントは、滋賀県民が琵琶湖に関心をもち、琵琶湖のゴミ問題を自分事と捉え、自分自身が「まずは何ができるのか」を考えて行動してもらえるよう意識改革を図ることを目的に、海をつくる会・シガリアンが共同で開催しました。
(共催:マザーレイクゴールズ推進委員会、びわ湖放送(株)、認定NPO法人びわこ豊穣の郷、未来ファンドおうみ)
イベント内容が盛り沢山だったので、一部のプログラムのみになりますが、感想と併せていくつかご紹介します。(★=紹介するプログラム)
イベントの詳細はこちら
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●イベント催事内容
★MLGs体操/スタンプラリー/ダイバーと写真撮影/ダイビング器材に触ってみよう/★ごみ拾い箱贈呈式/ダイバーによる水中清掃/★一般参加者とシガリアンによる湖岸清掃/カヤック隊による湖面の安全確認とゴミの運搬
●出店ブースのご紹介
【展示ブース】
★琵琶湖湖底清掃で湖底から上げられたゴミの実物とゴミデータの展示/ダイビング器材の展示/障害青年サポートセンター受賞作品展示/MLGsの紹介
【ワークショップブース】
羊毛フエルトでオオナマズのストラップ作り/ルアーの色塗り体験/のぼさんのお面づくり/海洋プラスティクでアクセサリーづくり
【物販ブース】
ヒーリングとうみ勾玉の販売/琵琶湖の生物を守ろうのステッカー販売/手作りリサイクル市/着物古布販売琵琶湖の水草を短時間で堆肥にした堆肥
●体験のご紹介
ハンド・フットマッサージ/チェアーセラピー/カヤックで宮ヶ浜をきれいに!体験/水中ドローン操作体験
●キッチンカー出店のご紹介
★近江牛料理/カレー/米粉を使った自然食
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【★1】MLGs体操
イベント開会時に、MLGs体操で準備運動を行いました。
MLGs体操とは、マザーレイクゴールズ(MLGs)を「からだ」で表現する体操です。
滋賀県では、びわ湖版SDGsとして『MLGs(マザーレイクゴールズ)』という、美しく豊かなびわ湖を次世代に引き継ぐための13のゴールを設定しています。
(感想)
私は今回初めてMLGs体操をしたのですが、MLGs体操は、その13のゴールを表現することで代謝をあげつつ、同時にMLGsを理解することが出来る素晴らしい体操であると身を持って体感することができました。
全身を大きく動かすことで簡単に代謝が上がり、いい準備運動にもなりましたし、何より動きの1つ1つに意味が込められているので、この体操をすれば、すぐにMLGsを理解できると思いました。
【★2】ごみ拾い箱贈呈式
続いて、うみゴミ対策琵琶湖プロジェクト実行委員会から休暇村近江八幡に「野洲のおっさん拾い箱」が贈呈されました。
この拾い箱は、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で製作し、9月17日から2週間、休暇村 近江八幡に設置されました。
(感想)
街でポイ捨てされたごみは放っておくと、雨や風に乗って川を伝い琵琶湖から海へと流され、きれいな海を汚す原因となってしまいます。美しい琵琶湖や海を守るために、こういった活動が広まり、日常の行動としてごみを拾うことができる人が増えていけばいいなと思いました。
【★3】一般参加者とシガリアンによる湖岸清掃
オリジナルごみ袋2枚(可燃ごみ・不燃ごみ用)、軍手、ゴミトングが支給され、参加者と一緒にごみ拾いを行いました。
(感想)
湖岸は私の予想より遥かに綺麗でごみを見つけ出すことの方が難しかったです。日々湖岸清掃に取り組む方々の成果だと感じました。地元の子供たちも率先してごみ拾いに参加していて、楽しんでいる印象を受けました。
【★4】琵琶湖湖底清掃で湖底から上げられたゴミの実物とゴミデータの展示/ダイビング器材の展示
○海をつくる会について
今回のイベントの主催者である、海をつくる会は 1981(昭和56)年 横浜の観光名所「山下公園」前の海底清掃を機会に生まれたボランティア市民団体で、海が大好きな人が集まった会です。合言葉は「We love the sea!」そして子どもたちに繋げる豊かで綺麗な海をめざし活動をしています。
主な発動場所は、北は岩手から宮城、福島、群馬、栃木、千葉、神奈川、山梨、静岡、沖縄、そしてなんとセブ島まで清掃活動を実施していらっしゃいます。活動内容は年30回~35回程度の海底、湖底清掃があり、ほぼ毎週の土日は清掃デーになっているようです。
ここ琵琶湖は主に名古屋支部の担当で、琵琶湖の清掃だけでも年に7回以上されています。その他、ワークショップ、フォーラム、活動の普及や子供対象のイベントの企画、マスコミ対応等、多種多様な活動があり、会員各個の個性に応じた活動を行っていらっしゃいます。
ダイバー総勢100人超が、海底、湖底清掃でゴミを集めるだけでなく、引き上げたゴミを分別する等、役割分担をして海を綺麗にしています。
(感想)
ダイバーが普段背負っている10キロ以上あるタンクを私も実際に背負ってみましたが、想像以上に重く、これを背負いながら水中を動き回りゴミを収集するのはなかなか大変だと感じました。また、ダイバーの方と話す中で、登録ダイバーの数が足りていないということも知りました。
泳ぎの得意な方や綺麗な海、湖を取り戻す活動に興味のある方はぜひ海をつくる会のメンバーに入り、琵琶湖の未来のために活動してみませんか?
【★5】キッチンカー出店
近江牛を使ったメニューや米粉を使った自然食などを販売するキッチンカーの出店がありました。私が食べたのは、近江牛専門店「村のお肉屋さん」です。
ブランド牛である「近江牛」をお得な価格で販売している休暇村近江八幡西館にあるお肉屋さんです。お得な価格の秘密は一頭買い。種類豊富なお肉の部位を提供することができ、宿泊のお客様にも地元のお客様にも愛用されています。
(感想)
今回はメンチカツ、牛串、丼物をいただきました。どれも肉汁が溢れてきて、尚且つ脂がくど過ぎないまさにブランド牛!と言わんばかりの逸品ばかりでした。この美味しさをお得に楽しめる「村のお肉屋さん」をぜひご利用ください。
編集後記
今回の取材では、海をつくる会・シガリアンが共同主催の「そこの君、一緒にうみをつくるかい?」に参加させていただきました。
最初は、MLGsに対して何の知識もありませんでしたが、活動や参加しているみなさんの話を通じて、普段は意識していない琵琶湖の未来や、ごみなどの環境問題に少しでも目を向けようという気持ちになりました。
自分が生活している滋賀県の問題だからこそもっと真剣に考えるべきなのだと感じましたし、まずはゴミ拾いなど簡単なことから少しずつMLGsの取り組みに貢献していければと思います。皆さんもぜひMLGsについて何か自分にできることがないか「自分ごと」のように考えてみてはいかがでしょうか?