MLGsニュース

「MLGs展示ギャラリー/びわ湖パールを使ったネックレス作りワークショップ@INOBUNの北山店 取材へ行ってきました!

こんにちは。学生ライターの佐藤 佳苗(立命館大学)です。

ギフトや生活雑貨などを取り扱い、女性に人気のある大型生活雑貨専門店INOBUNの北山店3F暮らしカフェで、2023年12月27日(水)~2024年1月25日(木)に「MLGs展示ギャラリー」が開催されました。


INOBUN北山店

私は、このギャラリーの締めくくりとして実施された、びわ湖パールの魅力とMLGsについて知る「びわ湖パールを使ったネックレス作りワークショップ」に参加してきました。


期間中、カフェにてMLGsや滋賀県産の商品をPR

びわ湖パールとは?

真珠と聞くと三重など海での養殖が思い浮かびますが、琵琶湖でも約90年前から淡水真珠の養殖が行われてきました。海ではアコヤ貝で真珠を育てますが、琵琶湖の淡水真珠は琵琶湖の固有種であるイケチョウガイで育てます。淡水真珠の養殖は琵琶湖の産業として発展し、1970年代で最盛期となりましたが、環境汚染による水質悪化や海外産の流通により生産量は激減しました。しかし近年では自治体や企業の働きによって、琵琶湖産の淡水真珠を復興させPRする活動が行われています。

「一般社団法人ビワコパールサプライズ」の廣瀬香織さんにインタビュー

ビワコパールサプライズは、玉津小津漁業組合と連携して琵琶湖産真珠である「びわ湖パール」の魅力を発信するためにスタートされました。守山市にアンテナショップを構え、主にびわこパールを用いた商品の制作販売、アクセサリー作り体験の企画開催、年に数回のアクセサリー作家たちとコラボしたマルシェを開催されています。
また、養殖で使う貝のオーナーとなって真珠の元となる核入れ体験と、その貝を3年後に開くことができる「真珠貝オーナー制度」を行っておられます。オーナーの中には幼稚園児もいたそうです。

廣瀬さんはプロジェクトを始めてからの手応えとして「オーナー制度では、びわ湖パールや琵琶湖全体のことを心配してくれるお客様がいて嬉しかったです。そして貝を開くと質が良く綺麗な真珠が出てきたので、お客様に喜んでいただきました」とお客様が、真珠ができるまでの過程を楽しんでおられるお話をしてくださいました。販売では、滋賀県庁の売店などに置くことで県外や県内の人々に色が綺麗などの感想をいただいたり、年に1,2回ほど行う県外でのギフトショーやワークショップで、他でも展示してほしいと言われる機会が増えたとのことです。またブラジルに住んでいる方から、贈り物としてびわ湖パールを買いたいとの問い合わせがあったそうです。去年は、県内の小学校や中学校の先生に頼まれてびわ湖パールの授業をされており、子どもたちからはオーナー制度に興味を持った等の感想があったそうです。

廣瀬さんは「びわ湖パールは琵琶湖で作っていることが一番の魅力だと思っています。今後も様々な場所で商品を販売するほか、海外でも琵琶湖の知名度は高いので海外に向けてもアピールしたいです。また、気温や水温の変化で今後も真珠を作っていけるか見通しが難しいため、現在の状態を維持するために琵琶湖を守ろうという啓発をしていきたいです。そのために、授業を通して滋賀県の子供たちにびわ湖パールを知ってもらい、大人になっても滋賀県民として誇りをもってもらいたい。そして、びわ湖パールや琵琶湖に多くの人が関わっていくことが大切だと思っています」と今後の展望を語ってくれました。

ネックレス作り体験について

びわ湖パールを用いたネックレス作りを体験してきました。
最初に、びわ湖パールと型を選びます。様々な形の型や真珠があったので選ぶのに時間がかかりました 。

私は形が好みだったのでこの真珠を選びました。

また型の中に置く天然石も選ぶことができます。

体験に参加する人達は、琵琶湖をイメージして青系の天然石を選ぶ人が多いそうです。私は温かさをイメージしてコーラルやピンクオパールを選びました。
そして選んだ真珠と天然石を型の中に置きます。

置いて形を整えたらレジン液をかけ、UVライトで固めます。
さらに上に細かいラメを置いていきます。どのように置くか悩みました。

ラメを置いてさらにレジン液をかけ、さらにUVライトを当てます。
最後にネックレスチェーンを選びます。こちらも様々な長さと形があるので悩みました。

スタッフさんに最後の仕上げをしてもらい、このような素敵なネックレスができました。

今回のようなアクセサリー作りは小学生以来だったのでとても新鮮でしたが、スタッフの皆さんに丁寧に教えてもらい、綺麗に作ることができました。特にピンセットで真珠や天然石をつまむ作業は、緊張して腕がとても疲れました。機会があれば作ったネックレスをつけてお出かけしたいです。
同じく参加していた京都市在住の女性は、「今回の体験でびわ湖パールのことを初めて知りました。アクセサリーを作ることで琵琶湖を身近に感じることができました」と感想を述べてくれました。
今回の体験とインタビューによってびわ湖パールの存在と魅力を知り、特に普通の真珠より形が様々なのがより面白いと思いました。滋賀県だけでなく、多くの地域でびわ湖パールと琵琶湖の環境について、興味を持つ人が増えてほしいです。