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小学生あつまれ!子ども環境オンラインフォーラム ~映画「マイクロプラスチック・ストーリー」からプラごみ問題を考える~

こんにちは。立命館大学3年の佐藤 佳苗(さとう かなえ)です。

2024年3月9日オンラインと、近江八幡のライブビューイングにて、MLGs推進委員会、びわことプラスチックごみ問題について考えるMLGs協働テーブル、しがローカルSDGs研究会の共催で「集まれ!子ども環境オンラインフォーラム」が開催されました。前半は映画『マイクロプラスチック ・ストーリー』を鑑賞し、後半は映画の感想や環境のために今後何をする必要があるのか語ります。

司会・進行はしがローカルSDGs研究会の「みーこさん」こと辻博子さんが行いました。最初の主催者挨拶をされたのは、MLGs推進委員会事務局で滋賀県琵琶湖保全再生課の小林匡哉さん。小林さんは「琵琶湖は昔より魚が捕れない、気温上昇で水が上手く循環しないといった、様々な問題があります。この問題に滋賀県や琵琶湖に関係する人みんなが行動しないと良くなっていかないと思います。また今回のプラスチックごみ問題も学んで、自分や皆で何ができるのか考える良い機会になると思っています」と語りました。

映画「マイクロプラスチック ・ストーリー 〜ぼくらが作る2050年~」の鑑賞

アメリカの小学生たちが活躍する映画「マイクロプラスチック ・ストーリー 〜ぼくらが作る2050年~」を鑑賞しました。
この映画はアメリカでプラスチックごみを減らす活動をしながら、学校で授業をしている市民活動団体が作り、同志社大学の原田禎夫先生が日本語版制作に携わっています。映画は、ニューヨークの小学生たちがプラごみ問題に立ち向かうドキュメンタリーです。

映画では小学生が議員たちに発言している姿、提案のためにデータを集めている姿が印象に残り、調べることや行動を起こすことの大切さを改めて学びました。原田先生は「日本は先進国の中でもごみのリサイクル率が低く、まだ出来ることはたくさんある。この映画から思ったことを教えてほしい」と話しました。
原田先生は「日本は先進国の中でもごみのリサイクル率が低く、まだ出来ることはたくさんある。この映画から思ったことを教えてほしい」と話しました。


同志社大学の原田禎夫先生

映画の感想とディスカッション

この映画を見て「化粧品や海の底、空気中などにマイクロプラスチックがあることを初めて知った」「世界の服の60%がプラスチックで出来ているとは知らなかった」「50兆個以上のごみがあること、人間だけでなく動物の中にもあることを知った」という感想が上がり、「日本でもごみゼロの日を作りたい」「アンケートを用いて議会に提案してみたい」「作中でプラスチックゼロ給食が出ていたが、楽しんで取り組むことが大切だと思った」「花火大会などお祭りでごみ拾いをした時、拾いきれないほどたくさんあって、ごみ問題がとても注目されているので徹底的に対策をすべき」と提案したいという声も上がりました。


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また、小林さんは「琵琶湖でもダイバーが水中を清掃し、ペットボトルなどを回収するという活動があります」と補足してくれました。

そしてお祭りなど大規模な行事でごみを減らすために、給水所の設置やマイ容器を持つことが馴染んでほしいという意見が上がりました。原田先生は「京都のイベントではリユース食器を使うようにして、食器は最後に工場で洗うことでスタッフの負担が減っています。亀岡市の花火大会では、有料席やリユース食器を設けたことで拾ったごみの量がかなり少なくなり、ごみ箱の数も減らすことができました」と話しました。


取り組み前


リユース食器


取り組み後

そこから「ポスターを作って学校に貼り、教育を行うことが大切」「亀岡市のようにイベントでごみが出ない仕組みを作りたい」という声も改めて上がりました。
原田さんは最後に「万博ではレジ袋や傘を入れる袋を使うことがなくなり、亀岡市では給食で使用する使い捨てのプラスチック製品を回収してリサイクルさせるという動きも起こりました。何かできることがあればぜひ声をあげてほしい」とアドバイスを送ってくれました。

最後に参加者たちは「環境保全のために今後は子供たちに向けて様々なアピールをしたい」「今度滋賀県で国体があるので、プラスチック削減の仕組みを整えたい」と今後の展望を話しました。

様々な立場の人々からプラスチックごみに関する意見を聞くことができ、それぞれ熱心に取り組んでいるというのが伝わってきました。
私も次の世代に向け、プラスチックなどごみ削減をがんばりたいと思います。