6月19日、オンラインでのMLGsワークショップを、国際ボランティア学生協会IVUSAとマザーレイクフォーラム運営委員会との共催で開催しました。滋賀県庁、市民団体をはじめ10名の社会人の方々とIVUSAからは34名が参加しました。
IVUSAさま開催レポートはこちら(本レポートはIVUSAさんの開催報告を転載しています)
MLGs(Mother Lake Goals)とは、SDGsの琵琶湖版として、2030年に向かって持続可能な社会にするために、琵琶湖や環境、私たちの暮らしの中で目指すべき方向性や具体的な目標を示したものです。
今回は、IVUSAの学生は8班に分かれ、MLGsの目標に対してのアクションを考え提案し、社会人の方と実現に向けたディスカッションをしていくワークショップを実施しました。
IVUSAの学生は、4月より琵琶湖の歴史、文化、せっけん運動などの学習会を行い、これまで知らなかった琵琶湖の魅力や課題、先人の頑張りを知ることができました。
そして各班其々がMLGsの13の目標を通して、地球温暖化、森林保全、漁業や農業などの生業など様々な社会課題、施策を調べ、私たち大学生に何ができるかを考えました。班ミーティングを重ね、議論を重ねる中で、今を生きる学生が行動する必要性にも気づきました。ワークショップ1週間前には、Zoomで琵琶湖環境科学研究センターの佐藤祐一様に考え中の企画の相談もしていただき、当日に向けてより大学生らしい企画を考えていきました。
ワークショップは、ZOOMで開催されました。はじめに滋賀県琵琶湖保全再生課の技監の三和伸彦様からMLGsへの思いや激励の言葉をいただきました。
その後、各班に分かれ、学生と社会人の方々で、学生が考えてきた企画提案について社会人の方にも一緒に考えていただきました。例えば、木の活用をする企画を考えた班では、滋賀県職員より県内の森林荒廃の現状、実際の間伐材の有効利用状況や課題など現場目線での話をいただき、その情報などを企画に反映させ、ブラッシュアップしていきました。
そして全体発表会を行い、各8班が企画のプレゼン発表、質疑応答を行いました。「琵琶湖の研究者になろうツアー!」「防災マスターになろう!」など、MLGsの目標を通じた個性溢れた企画が発表され、社会人の方々とも一緒に考えたこともあり、洗練された企画ばかりが並びました。
発表後には、一番魅力的で実現してみたい企画に全員で投票を行いました。
1位には「琵琶湖の研究者になろうツアー」、2位には「人々が木に触れる機会を作り未来の世代に緑を残す」が選ばれました。選ばれた班のメンバーからは「社会人の方々が加わってくださったことでより魅力的な企画を考え、提案することができた」、「このワークショップをスタートに企画実現に向けて学生の熱意を持って活動したい」という声がありました。
最後には、社会人の方々から講評をいただき、「MLGsの目標に対して学生が主体的に企画して準備していることに感慨深さを感じている。」「企画の実現性が上がっただけではなく、それぞれの班の学生らしさが出ていてよかった。今日をスタートとしてこれからも一緒に活動してほしい。」などの言葉をいただきました。また、もっと企画を具体化させるために関係者を紹介したいという話も頂き、企画実現に向けての具体的な一歩を踏み出すきっかけとなりました。
今回考えた企画をワークショップ内で終わらせるのではなく、今後は関係者の方々と共に企画を実行していきます。
最後になりましたが、マザーレイクフォーラム運営委員会をはじめとする社会人の皆さまに感謝申し上げます。今後とも宜しくお願いいたします。
(関西大学2年 佐藤 華蓮、同志社女子大学2年 河野 彩芽)
参加団体一覧
滋賀県琵琶湖保全再生課
滋賀県循環社会推進課
滋賀県CO2ネットゼロ推進課
滋賀県南部環境事務所
琵琶湖環境科学研究センター
エイムアイ・クリエイティブオフィス