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すぐそこにある、森の豊かな時間 「滋賀県近江富士花緑公園」

 

こんにちは。

MLGs学生ライターの戸簾(龍谷大学)です。

前回、MLGsツーリズム学習BOOKの取材をしました。

詳細は、こちらからご覧ください。

今回は、そこに掲載されているMLGsを体験できる施設である「滋賀県立近江富士花緑公園」に伺いましたので、今回はこちらの記事で報告します。

近頃、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、一日を家の中で過ごす人やSNSや動画サイトを眺めて旅行気分を満喫してしまい、現地に足を運ばない人が増えてきているのではないでしょうか。私が住む滋賀県野洲市には「滋賀県近江富士花緑公園」という公園があり、五感を大切にしながら、貴重な自然を感じることができる場所があります。そこで、今回はMLGsとのつながりを意識しながら、近江富士花緑公園の紹介や様々なイベントが開催されていますので、その紹介をしたいと思います。

今回は、滋賀県立近江富士花緑公園について、「しまっち」こと滋賀県近江富士花緑公園 所長の島川 武治さんにこれからの琵琶湖を守っていく世代となっていく私たち大学生がお話を伺いました。

お話を伺った「しまっち」こと滋賀県近江富士花緑公園 所長の島川 武治さん

 

「滋賀県近江富士花緑公園」の特徴

近江富士花緑公園は、滋賀県にある三上山の麓に位置し、四季を通じて花と緑に親しむことができる公園です。また、森林を利用した保険休養の場として提供もしており、滋賀県民の緑化意識を高め、豊かな心の醸成、健康の増進を図ることができます。そのため、森の中でゆったりと過ごすことができ、自然を楽しみながら森や山について知ることができます。花緑公園は「森の入口」と言えるとインタビューを通して教えていただきました。

さらに県内の公園の中でも、花緑公園は多くの機能を持っています。ロッジや和室などの宿泊施設があり、全て合わせると約50名の方が利用することができます。また、大人から子どもまで楽しめるバーベキュー場やウッディールーム体験できる木工体験など、世代問わず楽しむことができます。その中でも、里の家は懐かしいたたずまいの葦ぶきなど、昭和初期の滋賀県の民家で、古くからある文化や生活様式を見て、体験することができます。今後、里の家にてネイチャースクールを開催する予定となっており、自然体験をすることができます。興味がある方はぜひチェックしてみてください。

里の家の外観

「滋賀県近江富士花緑公園」で行われている取組

花緑公園では、自然にまつわる様々な取り組みが行われています。その中でも、2つの取組みについて紹介します。

1つ目は、花緑公園のスタッフが考えるイベントです。イベントは、親子で参加できるものがたくさんあり、森や山、植物や生き物など多くの自然を身近に感じることができます。今回お話を伺った、島川さんの愛称がついている「しまっちと一緒に自然と遊ぼう!」といった企画もあるそうです。そんなユーモアあふれるイベントを企画し、開催するには達成しないといけないことがたくさんあるそうです。インタビューでは、スタッフさんが考えたイベントを開催するにあたって、多くの審査に合格する必要があると伺いました。例えば、小さな子どもたちが参加できるイベントは、開催地の安全性に関するチェックなどがあり、その数は数え切れないほどあると知りました。安心安全に開催できるよう、多くの時間を使いながら準備してくださっていると知り、参加者は安心して楽しみながら参加することができると感じました。子ども連れの家族が花緑公園やイベントを利用している理由が理解できたように感じます。

「自然と遊ぼう」のイベントの様子

 

2つ目は、県内の小学4年生を対象とした森林環境学習「やまのこ」の受け入れをしていることです。花緑公園では、5つの地域の小学校を担当しており、年間約3,000人弱の生徒を受け入れています。「やまのこ」の授業では、主に森林体験をしてもらいます。実際に木に触れてもらい、琵琶湖の大切さについて学んでもらいます。私も小学生の頃に「やまのこ」の授業を受けたことがありますが、とても楽しく森林について学ぶことができた記憶があります。実際に自然と触れ合うことが子どもたちにとって必要なことだとインタビューを通して強く感じました。

間伐で切った木をボランティアの方と観察している子どもたち

MLGsに関心がある若い世代へのメッセージ

今回、島川さんにお話を伺い、琵琶湖版SDGsである「MLGs」に関心がある若い世代へメッセージをいただきました。

島川さんが考える花緑公園の最終目標はMLGsのゴール11「びわ湖を楽しみ 愛する人を増やそう」であると教えていただきました。インタビューから、MLGsのゴール11の達成や琵琶湖を愛するためには、滋賀県や琵琶湖を好きになる必要があります。滋賀県や琵琶湖を好きになると、大事にしたいと思うようになり、必然と守りたいと思うようになると思います。その先には保全するために行動をしていくのではないかと話していただきました。この過程で「滋賀県や琵琶湖を好き」になるためには、自然の中で体験をすることが必要ではないでしょうか。そのため、MLGsのゴール11を柱とし、付随してくるゴール3、5、6、7、10、12も大切であり達成したい項目となっていると教えていただきました。

そして、次世代へのメッセージとして、「ニーズに合った活用をしてほしい」と語っていただきました。画面上で目と耳だけで自然を感じるのではなく、五感をフル活用しながら花緑公園でゆったりしたり、バーベキューしたり、森林体験をしたりすることで、自然の魅力的な部分を感じることができます。滋賀県や琵琶湖を守っていき、愛していくために、まずは自然の魅力を知っていくことからはじめてはいかがでしょうか。

緑豊かな近江富士花緑公園

今後のイベントの案内

近江富士花緑公園にて開催される、今後のイベントについてご紹介させていただきます。

【近江富士花緑公園 春まつり】

クラフト体験

日時:4月8日(土)、9日(日)10:00-15:00

参加費:300円

定員:随時受付

 

自然とあそぼ!

4月8日(土)、9日(日)10:00-11:30

参加費:500円

対象:3歳以上

定員:各回20名(事前申込で先着順です。)

 

レイクッド

日時:4月9日(日)10:00-15:00

参加費:無料

対象:小学生以上

会場:遊具広場

定員:随時受付

 

イベントは自然を存分に身体で感じることができ、多くの学びを得られる機会となっております。

ぜひ興味・関心のある方は、滋賀県立近江富士花緑公園が発行しているパンフレットやホームページをご覧いただき、イベント詳細をチェックしてください。

春まつりのリーフレット

 

春まつりの詳細は、こちらからご確認ください。

取材を通して

取材を通して、いかに自然と触れ合うことが大切なのか学ぶことができました。滋賀県や琵琶湖を守っていくには、まず自然の魅力を知る必要であり、知って愛したいと思えるように自ら行動をしていかなければならないと考えさせられました。この記事をきっかけに、自然に興味関心を持ってもらえたら嬉しいです。