こんにちは、マザーレイクゴールズ世話人会の佐藤祐一(琵琶湖環境科学研究センター)です。
12月27日(月)15:30-17:00に第4回「MLGs月イチおしゃべり会」を開催しました。
今回のおしゃべり会のテーマは「ゆくビワくるビワ~この一年の琵琶湖と私~」。今年琵琶湖で起きたことや、琵琶湖に関連して取り組んだことなど、最も印象に残っていることを写真1枚を使って各参加者より紹介していただき、それをネタにみんなでおしゃべりをしました。MLGs賛同者、世話人、事務局を合わせて合計7名が参加しました。
最初は私(佐藤)からの紹介です。野洲市・家棟川で行っているビワマス保全・再生のプロジェクトについて、下の写真を使ってお話しました。これはビワマスの稚魚です。小判型の斑点(パーマーク)があってかわいいでしょう?
このプロジェクトでは、市民、企業、行政、大学生、研究者らが協力して、家棟川にビワマスを戻すための様々な活動を2015年より行っています。その一つが、途中にある落差工に魚道を付けることなのですが、今年(2021年)に初めて魚道の上流側でビワマスが産卵したのです。その証拠に、3月の調査で見つかったのがこの稚魚たち。プロジェクトの悲願でもあったので、一同で歓喜したのでした。ちなみに、私は当日に体調不良で調査に参加できず、現場からの電話で喜びの声を聞くというオチ(笑)。嬉しくもその場に居合わせられなかったことに一抹の悲しさを感じたのでした。
続いては、第3回おしゃべり会にも参加してくれた埼玉県の高校1年生。紹介してくれた写真は、大津市のホテルで見た琵琶湖からのぼる朝日でした。琵琶湖やMLGsに触れたことをきっかけに、「渡良瀬遊水池を対象としたゴール「ハートランドゴールズ(HLGs)」を作りたい」ということで前回伺っていましたが、今回はその具体案についてもお話してくれました。この案については近隣の市役所等にもご相談に行かれたそうですが、渡良瀬遊水池が複数の県にまたがることからも行政としての関わりが容易ではないようで、滋賀県にすっぽり収まる琵琶湖とはまた違った難しさがあるのだと認識しました。
その他の方からは、水俣と琵琶湖の関わりに触れた本の紹介や、湖北・西浅井から眺めた美しい琵琶湖、世界湖沼会議のこと、市役所でのコンサートのことなどをお話いただき、それぞれの視点で見た琵琶湖との関わりを共有しました。
次回は1月または2月の開催を予定しておりますので、ぜひSNSやホームページをチェックしてくださいね。