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MLGsみんなのBIWAKO会議/COP2登壇者にインタビュー ~ 伊藤真也さん~

こんにちは。

MLGs学生ライターの小野雅崇(立命館大学)です。

今回は、2023年に開催された「MLGsみんなのBIWAKO会議/COP2」の第1分科会「MLGs × 〇〇」に登壇されていた NPO法人 愛のまちエコ倶楽部の伊藤真也さんに取材しました。

BIWAKO会議に参加してみた感想や普段の活動について伺っていきます!


渓流釣りに挑む伊藤さん

▼「MLGsみんなのBIWAKO会議/COP2」についてはこちら▼

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▼伊藤さんが参加した第1分科会「MLGs × 〇〇」の様子はこちらから▼

2023年度 みんなのBIWAKO会議/COP2ーvol.02 分科会1こんにちは。 MLGs学生ライターの小野雅崇(立命館大学)です。 今年の9月18日(月)に行われた「MLGsみんなのBIWAKO...

自己紹介をお願いします!

NPO法人 愛のまちエコ倶楽部の伊藤真也です。
前職はイタリアンレストランのマネージャーで、6年半ほど勤めていました。

実家が三重県で、今の職場がある滋賀県まで三重から通っているんです!
渓流釣りが趣味で、前職の経験からもっと食の現場に関わりたいという想いで今の仕事を選びました。


前職の経験と趣味の渓流釣りが転じて、現職へ。お仕事は何をされているのでしょう?

今は、どのようなお仕事をされているのですか?

現在は、NPO法人 愛のまちエコ倶楽部のスタッフとして「あいとうエコプラザ菜の花館(以下、菜の花館)」で働いています。菜の花館は、地域内資源循環プロジェクトの拠点として活用されていて、給食センターや家庭で出る使用済み天ぷら油をリサイクルせっけんにしたり、バイオディーゼル燃料という軽油の代替燃料にしたりしています。
このように、地域の中で形を変えながら循環する仕組みを「菜の花エコプロジェクト」と呼んでいます。この他にも、菜の花を農家さんに契約栽培していただいていて、収穫した菜種から抽出した油「菜ばかり」(菜種油)を特産品として菜の花館や道の駅マーガレットステーションなどで販売したりもしているんですよ。この菜種油は、年に一回東近江市内の学校給食に提供され「菜の花給食」として地産地消の食育の機会にもなっています。


【東近江産菜たね油:菜ばかり】


「菜の花エコプロジェクト」の循環図

「菜の花エコプロジェクト」の他にも環境学習として次世代を担う子どもたちに資源循環の取組を伝えたり、また都市部の方に農業体験を通して農業の現場を感じてもらったり、それがキッカケで今では新規就農や移住支援の取組も。地域の人の魅力を活かした農家民泊などの企画を通じて海外の方に魅力を伝えたりと、アグレッシブに活動しています。

昨年(2023年)には「第11回グッドライフアワード」の環境大臣賞最優秀賞に選定をいただくことができました。


海外の方を案内する様子

「第11回グッドライフアワード」についてはこちら→https://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/
環境大臣賞最優秀賞決定の報道発表資料(環境省)はこちら→https://www.env.go.jp/press/press_02431.html

素敵ですね!活動していく上で課題などありますか?

そうですね、一つは「現場を見てもらいたい」という思いは常にあります。少しずつ認知度が上がってきていると感じてはいるものの、やはり現場を見て体感してもらうのが一番だと考えています。
もう一つは、アグレッシブすぎて“企画の数”が増える一方なところでしょうか(笑)多様なバックグラウンドを持った主体性のあるスタッフが地域を巻き込む形で、地域のニーズと上手く合わせながら事業化に取り組んでいきたいです。

〈MLGs学生ライターの取材メモ〉

あいとうエコプラザ菜の花館は、資源循環型地域づくりをめざす拠点として2005年にオープンした東近江市の施設です。収穫した菜種の乾燥装置、搾油設備、BDF精製プラント、リサイクルせっけんプラントなどが備えられています。この他に、視察研修の受け入れや体験学習の実施を行うなど、これまでの取組を基に教育・啓発・実践の場となることを目指す施設でもあるようです。

BIWAKO会議にご登壇されていましたが、参加してみていかがでしたか?

最初に思ったのは、普段東近江で活動しているだけですと、なかなか地域外の方の取り組みを生で見る聞く機会が少ないので「こういうことやっているんだ、面白い方々がいる」と率直に思いました。
また、MLGsの目指すべきところ(ゴール)があって、そこから振り返ってどのような現状にあるかを評価していたのも印象に残っています。どういう数字に着目して評価をつけるのか、また数字で表せないところをどうすくいあげるのか、そして次へ向けてどうしていくのかを細かく語られていたのが印象深かったです。

私たちは、普段の活動をきちんと振り返る時間を取れていませんでした。前を向くことも大事ですが、やはり自分たちの事業をきちんと評価していくことが、いろんな方の参考にもなることを改めて意識するようになりました。

BIWAKO会議で登壇した伊藤さんの様子

BIWAKO会議で得たものが、今後の活動に影響しそうですか?

評価の中でも、定量的な部分と定性的な部分の変化があるということを、BIWAKO会議を通じて学べたのは大きかったです。環境の分野で、特に社会地域に向けた活動は、数字で表せないものも多いと思います。その分、目に見えないものを言葉にしていかないと、活動を続けていくのは難しいとも同時に考えています。実際に参加した中で得たヒントを、これからの活動に活かしてく具体的なイメージが持てました。


くん炭の袋取りの作業をする伊藤さん

びわ湖に関わる全ての皆さんへ一言メッセージをお願いします!

ぜひ、環境という言葉に身構えないでください。

暮らしをどうしていきたいか?
地球にとってどうなのかな?

小さなことかもしれないけど、こうした目線や考えを意識してもらえることが、一番大切なことなのかなと思います。小さなことでも沢山の人がやると、結果は大きく違ってくると思いませんか?みなさん、「あいとうエコプラザ菜の花館」でお待ちしています!